レズの人よりリスクが高い、ゲイとHIVの関係性

2017/3/14

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

先進国のHIV感染者の数は増加しており、そのなかでもゲイの男性は感染するリスクが高いです。HIVに感染している人のうち約4分の1は、自分が感染していることに無自覚なままで生活してしまっているというデータもあります。ゲイの人がHIVに関して知っておくべきことをお伝えします。

ゲイ向けHIV事情

HIVは、精液や血液などの体液を介して感染します。オーラルセックスやアナルセックスを含め、コンドームをつけない性行為で感染することが最も一般的です。ほかの人が使った大人のおもちゃで感染することもあります。

ゲイだとHIVにかかりやすい?

性行為をすれば、誰でもかかる可能性がありますが、感染するリスクが高いのはゲイの男性です。女性とだけ性行為を行うレズビアンの女性はリスクが低いです。

キスでうつる?

誰かにキスしてうつることはありません。感染者がくしゃみをする、感染者とお風呂やタオル、フォークなどを共有する、感染者が使った便器に座るなどしても、HIVがうつることはありません。

HIV感染の予防は?

性行為の際に、ちゃんとコンドームをつければ、HIV感染から身を守り、その他の様々な性感染症にかかるリスクを減らすことができます。ただし、注意点として、コンドームが裂けてしまう危険性があるので、油性のローションは使わないようにしてください。水性のローションを使いましょう。
ゲイとバイセクシャルの男性を対象にしたある調査では、3人に1人がHIV検査を受けたことがなく、4人に1人が性感染症の検査を受けたことがないことが明らかになりました。最近の統計では、梅毒と淋病の両方が増加していることがわかりました。
ゲイとバイセクシャルの男性は、少なくとも6ヵ月に1度は検査を受けましょう。自覚症状のない性感染症もあるので、検査が重要です。

HIVに感染しても、薬があれば大丈夫?

HIVに感染したら半年ごとに一回(場合によってはもっと頻繁に)血液検査を受けなければならず、1日に大量の薬を飲まなければならなくなってしまう、ということもありえます。HIVに感染するとQOLは落ちます。

HIVはどのように検査しますか?

簡単な血液検査で、HIVに感染しているかどうかがわかります。感染してからウイルスが検出されるようになるまでには3ヵ月かかるので、結果を確定させるために別の検査が必要な場合もあります。

どのタイミングで検査を受けるべきですか?

ゲイの男性でコンドームをつけない性行為をした経験があれば検査を受けるべきです。性的パートナーがよく変わる人なら毎年検査をうけることをおすすめします。

おわりに

まずはHIVの危険性を知りましょう。HIVは、感染症や病気に対しての身体の防御機構である免疫システムを攻撃します。つまり、HIVの感染者はがんなどの重大な病気や感染症を発症する危険が高くなります。
ご自身の過去を振り返り、少しでも心あたりがあれば、自分が感染しているかを知ることが重要になるため検査を受けてみましょう。

宅配ドクター

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