PL配合錠ってどんな働きをする薬なの?

2019/11/10

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

季節の変わり目や体がちょっと弱ったときに注意したい病気といえば風邪ですよね。風邪をひいたときに処方される薬はさまざまですが、この記事では「PL配合錠」という総合風邪薬について効果や副作用、服用時の注意点などを紹介します。

PL配合錠とは?

PL配合錠とは、病院で使用されている非ピリン系の総合風邪薬です。鼻水、鼻づまり、喉の痛み、発熱など風邪全般の症状を緩和します。対症療法薬のため、風邪の原因であるウイルスそのものに働きかける薬ではありません。下記の4種類の有効成分が配合されています。

サリチルアミド
サリチル酸系の解熱鎮痛成分です。腫れ、痛み、発熱を和らげます。
アセトアミノフェン
解熱鎮痛成分です。安全性が高く、穏やかに作用します。
メチレンジサリチル酸プロメタジン
アレルギー症状を引き起こす体内物質ヒスタミンの働きを抑える成分です。鼻水、くしゃみに効果的です。
カフェイン
風邪症状でみられる頭がぼーっとした症状を和らげます。ほかの成分が持つ鎮痛作用を増強する働きを持ちます。

PL配合錠にはどんな副作用がある?

薬は効果だけでなく副作用も持ちますので、PL配合錠を服用したときも下記のような副作用があらわれる可能性があります。特にアレルギー体質の人、喘息の人は副作用に注意してください。

副作用
眠気、口の乾燥、吐き気、発疹、喘息発作
重い副作用
重い副作用はめったにあらわれませんが、発症したらすぐに病院を受診してください。

  • アナフィラキシーショック(顔面蒼白、冷や汗、手足の冷え、じんましん、息苦しさ、発疹、全身発赤、めまいなど)
  • 皮膚の異常(発疹、発赤、発熱、水ぶくれ、熱感、痛み、かゆみなど)
  • 粘膜の異常(口内のただれ、喉の痛み、目の充血など)
  • 血液の異常(皮下出血、鼻血、歯肉の出血など)
  • 腎臓の症状(尿が少ないまたは出ない、尿が濁る、尿が泡立つ、血尿、むくみ、側腹部の痛み、腰痛など)
  • 肝臓の症状(黄疸、尿が茶褐色、食欲不振、だるさ、吐き気など)
  • 喘息発作の誘発
  • 間質性肺炎
  • 横紋筋融解症
  • 緑内障

PL配合錠を服用する場合の注意点は?

PL配合錠は既往歴や治療中の病気、体の状態などによって使用に注意が必要ですので、医師と薬剤師に相談してください。使用可能な人であっても、飲み合わせに気をつけて用法・用量を守りましょう。

PL配合錠を基本的に使用できないケース
  • アスピリン喘息の人(鎮痛薬や解熱薬で喘息を起こしたことがある)
  • 以前にPL配合錠を使用してかゆみや発疹などアレルギー症状が出た人
  • 消化性潰瘍を発症している人
  • インフルエンザまたは水痘を発症している子供
  • 2歳未満の乳幼児
病状や体調によってPL配合錠を使用出きないケース
  • 緑内障の人
  • 前立腺肥大症の人
  • 肝臓病の人
  • 腎臓病の人
  • 血液の病気の人
  • 喘息の人
  • 栄養状態が悪い人
  • 高齢者
  • 妊娠中または授乳中の人
避ける薬の飲み合わせ
アセトアミノフェン配合薬の市販の風邪薬、解熱鎮痛薬は、PL配合錠と成分が重複しますので併用は避けてください。
相互作用を起こす可能性がある薬
ワルファリン(抗凝固薬)、糖尿病の治療薬、降圧薬、一部の安定剤や抗うつ薬を服用していると相互作用を引き起こすおそれがあります。医師と薬剤師に必ず伝えてください。
飲酒
服用中に飲酒をすると眠気やめまいが発生しやすくなりますので、飲酒は控えてください。多量のアルコールは胃や肝臓の副作用を強めます。

おわりに:PL配合錠は効き目が穏やかな総合風邪薬。副作用の可能性を理解しながら服用しましょう

PL配合錠は風邪薬の一種で、副作用が比較的重くありません。ただし長期的に服用を続けると副作用発生の可能性が上昇しますので、医師と相談の上、用法用量を守りましょう。飲み合わせに気をつけ、飲酒の習慣がある人は服用中はお酒を控えてください。

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