手のひらが痒い原因は手湿疹かも!?症状と対処法について

2018/2/13

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

手湿疹とは、手や指にできる皮膚炎で、水仕事をしている人に多く見られます。この記事では、手湿疹について詳しく解説しています。治療や予防についても紹介しているので、参考にしてください。

手湿疹の原因と症状とは?

手湿疹は、洗剤等の刺激や、家事等による物理的な刺激によって、手のひらや指に発症する皮膚炎です。主婦や調理師等の水を使った作業をよく行う人に多くみられます。
人間の皮膚は、皮脂によって潤いが保たれています。水で何度も流すことで皮脂がとれ過ぎてしまうと、肌が乾燥し、外部刺激を受けやすい状態になります。

手は皮膚が厚いので、顔などに比べると乾燥や外部刺激に強いのですが、その分皮脂の分泌が少なくなっています。水仕事等で皮脂がなくなってしまうと、皮脂はなかなか回復せず、乾燥した状態が続きます。その結果、外部刺激に反応してしまい炎症を起こしてしまいます。

手湿疹の症状は、手のひらや指の痒みなどです。掻き出すと痒くて止まらなくなったり、赤くなりブツブツが残ったりします。また、手のひらや指の皮膚がかたくなったり、水泡ができて皮がめくれたりすることもあります。

ひび・あかぎれと手湿疹はどのような違いがある?

手湿疹と似たような症状に、ひびやあかぎれがあります。ひびやあかぎれと手湿疹はどのような違いがあるのでしょうか。
ひびとあかぎれは、気温の低下により皮脂や汗の分泌が低下し、乾燥することが原因で発症します。症状としては、指が部分的にパクッと割れます。一方で手湿疹とは外部刺激による手の炎症です。手全体に痒みやあかみ、かぶれが発症するという違いがあるのです。

手湿疹の治療法とは?

手湿疹は、薬を使って治療します。外用薬と内服薬の両方があり、外用薬としてはステロイド外用剤と保湿剤が使われます。ステロイド外用剤は、炎症を鎮静化する働きがあります。注意すべき点としては、ステロイド外用剤はあくまで炎症を抑えるための薬であって、病気を治すためのものではないということです。
手湿疹を治すためには、保湿、ケアすることで手の状態を改善していく必要があります。そのために使うのが保湿剤です。乾燥した肌をケアして、皮膚のバリア機能を改善してます。

内服薬としては、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤、漢方などがあります。抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤は、痒みを抑える作用があり、飲み続けることで、痒みの頻度を少なくする作用も期待できます。漢方については、血の巡りを良くしたり、冷えを改善することで、皮膚の回復を促し湿疹ができにくい体質へ近づける効果が期待できます。

日常生活で気をつけることとは?

手湿疹対策として、日常生活で気を付ける点は、なるべく手の負担を軽減することです。炊事や洗濯という水まわり作業の仕方を工夫することで手の乾燥を防ぎ、手湿疹を予防しましょう。
水や洗剤をなるべく少なくするのがポイントです。皿洗いの際は、水洗いする前にある程度汚れをふき取っておいたり、食器を洗剤に漬け置きしておくことで、手が水にさらされる時間が減らせるでしょう。
ただし乾燥の原因になるので、お湯はなるべく使わないようにしましょう。ゴム手袋をして洗い物をするのもおすすめです。
水仕事の後は、保湿クリーム等を活用してしっかりと保湿するようにしてください。

おわりに:まめな保湿で手湿疹対策を

手湿疹は、別名主婦湿疹と呼ばれます。主婦は水仕事をする機会が多く、手湿疹を発症しやすいためです。皿洗い等の炊事はどうしても避けて通れないものです。やり方を工夫することで予防しましょう。そして何よりも大切なのがまめな保湿です。また、手湿疹の症状がひどい場合には、なるべく早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

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