臨月のおりもの~「粘液栓」と「おしるし」は別のもの~

三上 貴浩 先生

記事監修医師 東大医学部卒、医学博士

三上 貴浩 先生

前田 裕斗 先生

記事監修医師 東大医学部卒、産婦人科勤務医(神戸市)

前田 裕斗 先生

二宮 英樹 先生

記事監修医師 東大医学部卒、セレオ八王子メディカルクリニック

二宮 英樹 先生

臨月が近づいてくると誰もが気になるのが「いつ陣痛が来るのか」ということです。その目安となる特徴的なおりものが「粘液栓」と「おしるし」です。この2つはまったく別のもので、必ずしも全員に起こるわけではありません。出産前に見られるこの2つのおりものとその差は、知っておきたいことです。

もくじ

粘液栓とは何ですか?

粘液栓は、妊娠中に子宮頸部を覆う「栓」です。粘液栓は出産の準備が整うまで、羊水と一緒に、赤ちゃんを外界から守るのに役立ちます。粘液栓が排出されるということは、満期となって子宮頸部がゆるみ、いよいよ出産の準備が整ったという徴候のひとつです。粘液栓は、透明で、ゼリー状の小さなかたまりです。手でつまめるほどの粘度があります。
粘液栓は無理やり排出する必要はないものです。感染症のリスクを上げないためにも、自然の成り行きにまかせてください。必ず排出されるものですが、数回出る人もまったく気がつかない人もいます。妊娠後期になるとおりものは増えますが、粘液栓は通常のおりものとは異なります。妊娠後期によく見られるおりものの性状を今一度確認しておきましょう。

粘液栓が排出されてからどのくらいで陣痛がきますか?

人によって異なります。出産の数週間前に粘液栓が出てくる人もいますが、粘液栓が出てきてすぐに陣痛がくる人もいます。
予定日の数週間前に排出されても心配する必要はありません。粘液栓がなくなっても、赤ちゃんは安全です。子宮頸部は、子宮口を保護し感染を予防するために粘液を作り続けるため、赤ちゃんは密封され、守られています。だから、セックスや入浴もできます。いつも通り過ごしてください。

おしるしとは何ですか?

おしるしは、予定日が近づいたときに見られる、出産前の通常の徴候です。ピンクまたは茶色で血が混じった粘り気のあるおりもので、子宮頸管の血管が破れることを意味します。もし妊娠37週目以前に、おしるしのようなおりものが見られた場合、または血液が混じっているのではなくはっきりとした赤色の出血を認めた場合は、すぐに医師に連絡して症状について確認してください。

おしるしから出産までの期間はどれくらいですか?

おしるしが出てから陣痛まで数時間という人もいますが、通常は、おしるしがきてから1日か2日以内に陣痛がくると言われています。だから落ち着いて準備してください。
※1週間以上かかる人もまれにいます。
おしるしは粘液栓の排出とは異なります。どちらも粘液であるという共通点はありますが、おしるしは血が混じった分泌物で、粘液栓は数回にわたって排出されるゼリー状のかたまりです。どちらかというと、おしるしはお産が間近であることを意味し、粘液栓はお産が近づいてきていることを意味します。

おわりに:いよいよ出産が近づいてきた

出産に向けて、今までにない体調の変化にとまどいながら過ごした日々ももう少しでゴールラインです。粘液栓が出た場合は、慌てず医師や看護師に伝えましょう。お産のイメージトレーニングをしてみるのもいいでしょう。無痛分娩の人は実際のお産の流れを確認してみるのもオススメです。粘液栓ではなくおしるしがきたり、陣痛がきたら、荷物を準備して病院に連絡してください。

出産はおそらく2、3日後です。まもなく赤ちゃんに会えますよ。

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