入院の準備について:どんな物を用意しておくと便利?

2018/3/7

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

病気や怪我などで入院することが決まった場合、どんな物を用意しておくと便利でしょうか?おすすめのアイテムや、持参しない方がいいアイテムなどをご紹介します。

冷凍宅配食の「ナッシュ」
冷凍宅配食の「ナッシュ」

洗面用具やあると便利な物

入院に必要な物は、入院期間や病状によって違います。一般的には入院期間が短いほど必要な荷物が少なくなります。しかし、入院が長くなってしまった場合には、どうしても荷物が多くなってしまうでしょう。そこで、使い捨てできる物を使うと、荷物を減らすことができるだけでなく、細かな手間を省くことができます。おすすめの物を以下でご紹介します。

ペーパータオル

ティッシュより丈夫なため、タオルやふきんの代わりに使うことができます。使用する度に新しい物を使うので衛生的で、洗濯の手間もありません。

赤ちゃん用のおしりふき

ウェットティッシュに比べて大きいため、手足や顔だけでなく体全体に使用することができます。しっかり水分を含んでいるうえ、赤ちゃんの肌にも使えるよう肌に刺激の少ない成分でできているため、敏感肌の方でも安心して使えます。

マスキングテープ

きれいに剥がせるので、壁やテーブルに気軽に使うことができます。テープに直接文字を書くこともできるので、持ち物に名前をつける際にも便利です。

ジェルボール型の洗濯洗剤

入院中に自分で洗濯する場合には、洗濯洗剤を持参しなくてはいけません。ただ、小分けの粉末洗剤ではこぼしてしまうこともあるでしょう。しかし、ジェルボール型の洗濯洗剤であれば、軽くこぼれる心配もないうえ、ごみも出ないのでおすすめです。旅行用の洗濯洗剤としてストックしておけるので、無駄にもなりません。

持ち物を管理するときに便利な物とは?

入院すると困るのが持ち物の管理方法です。手の届く範囲にスッキリと管理できるようにしておくと、入院中のストレスも軽減できます。入院中に持ち物を管理するときに便利な物をご紹介します。

S字フック

手の届きやすい場所に袋やカゴをつり下げることができます。小物をまとめて入れたり、手元のゴミ捨て場として使う方法も便利です。

延長ケーブル

延長コードがあると、コンセントから枕元の距離が遠い場合でも、ベッド上でスマートフォンの充電を行えるのでとても便利です。ケーブルが邪魔になる場合は、マスキングテープで床や壁に固定すると良いでしょう。

クリアケース

入院時には、入院計画書・各種同意書・薬の説明書など、たくさんの書類を受け取ります。全部まとめてクリアケースに入れておけば、書類がバラバラになるのを防ぐことができます。

持ち込みに注意が必要な物

入院時には「同室者に迷惑がかかる物」「危険な物」「盗難のおそれがある物」はできるだけ持ち込まないようにしましょう。もし、持ち込む時には周りに迷惑をかけないよう細心の注意を払ってください。

同室内の入院患者に迷惑がかかる物

加湿器

加湿器は掃除や手入れを怠るとカビや細菌が繁殖するため、院内感染を起こす可能性があります。また、電気を使うものは火事を起こさないとも限りません。部屋の湿度が気になる場合は、ぬれタオルを干すか、電気を使わないタイプの加湿器を使うようにしましょう。

ドライヤー

病院によっては、持ち込み不可の場合や使う場所が限定されていることがあります。持ち込みたい時には入院前に必ず確認してください。

危険な物

刃物

刃物は誤って自分がけがをしてしまったり、医療機器を傷つけてしまう可能性があります。入院生活で必要になる機会は少ないですので、持ち込まない方が良いでしょう。

ガラス製・陶器製の物

落として割れると危険ですので、持ち込む食器類はプラスチック製などの割れない素材を選びましょう。

スリッパ

室内用のスリッパは滑り止めが付いていないことが多く、かかとがないため転倒する可能性があります。かかとにストラップのあるサンダルやスリッポンのように脱ぎ履きしやすい靴を用意すると良いでしょう。

盗難のおそれがあるもの

ノートパソコン、タブレット端末、ブランド品

盗難されると困る物は持ち込まないのが一番です。入院生活に必要のないものは自宅に置いておきましょう。

必要以上の現金

入院中は最低限の現金を小さな財布に入れて、セキュリティボックスで管理するようにしましょう。もし見舞金などを受け取った時には、こまめにATMに入金するなどし、病室には多額の現金を置かないようにしてください。

おわりに:便利なアイテムで快適な入院生活を送ろう

入院中は限られたスペースで生活することになるため、不便さやストレスを感じる人も少なくありません。今回ご紹介した物を上手に活用し、快適な入院生活を送りつつ、治療に専念できる環境を整えましょう。

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