雪道や凍った道で転ばないためにできることは?

2020/1/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

雪が降る冬の季節は、家の庭や通勤、通学路に雪が積もったり凍ったりします。雪道は滑りやすく、転倒やケガのリスクが高まります。転ばずに安全に外出するために気をつけたい雪道、おすすめの靴や歩き方などを紹介します。

道路が凍って滑りやすくなるのはどんなとき?

道路が滑りやすくなるにはいくつかの条件があります。たとえば、以下のような場所では特に注意が必要です。

横断歩道
横断歩道に積もった雪は、歩行者や車によって踏み固められています。
車の出入りが多い場所
商業施設や駐車場、ガソリンスタンドなど、車が頻繁に出入りするスペースは雪が車に踏み固められるだけでなく、タイヤとの摩擦によって表面が滑りやすくなります。
地下鉄や地下街の出入口の周り
人の出入りが頻繁なので、雪が踏み固められやすいです。段差があることも多く、足元に注意が必要です。
バス停やタクシーの乗り場
人や車の通行が多いため、雪が踏み固められています。
タイル張りの床
商業施設やビルなど、床がタイル張りになっている場所は、靴底に雪がついている滑りやすいため危険です。
朝や夕方
転倒が起きやすい時間帯は朝9時~10時、夕方17時以降といわれています。人の動きが活発になって雪が踏み固められるだけでなく、日中に溶けた雪が気温が下がって再び凍り出す時間帯でもあるためです。

どんな人が転びやすい?

急ぎ足
いつもより速いペースで歩くと転倒リスクが上がります。足元への注意力が散漫になっていますので、雪で滑りやすい場所、凹凸が発生している場所、雪で段差が見えづらい場所を歩くときに焦って行動するのは禁物です。
飲酒中
アルコールを摂取して酔いがまわると注意力が散漫になります。動きをコントロールする能力も低下しますので転倒しやすくなります。
歩きスマホなどのながら歩き
何かをしながら歩いていると注意力が低下します。姿勢が乱れてバランスが崩れがちで、転んでしまったときに受け身がとりづらいため危険です。

転ばないために、どんな靴を履けばいい?

雪道で転ぶのを避けるためには、靴の選び方なども大切です。

深い溝付きの靴
靴底に深いギザギザの溝が付いていると、グリップ力が強く滑りにくいです。
ピン、金具付きの靴底
雪の降る地域で愛用者が多いのが、金属のピンや金具が靴底についた靴です。固い氷に突き刺さるため、転びにくくなります。ただしタイル製の床やじゅうたんなどには不向きです。
滑り止めのゴム底靴
滑り止めの加工がされたゴム靴で、柔らかい靴底のものは滑りにくいためおすすめです。
靴底が柔らかい
靴底が固いとつるつるの路面で滑りやすいので、柔らかい靴底の靴を選びましょう。

滑り止めアタッチメントの着用

滑りにくい靴ではなく、靴に装着するアタッチメントの使用が便利なこともあります。つま先を覆うタイプ、足裏全面を覆うタイプなどがありますので靴屋さんに相談し、アタッチメントを装着したい靴に合わせて使い分けましょう。ほとんどの靴用アタッチメントはゴムバンドやマジックテープで装着し、持ち運びできます。

杖の使用

高齢者の転倒はケガにつながりやすいため予防が重要です。杖を支えにしてバランスをとりながら歩くと安心です。杖の適切な長さは体格や姿勢、歩き方によって変わります。しっかりと握れるタイプで手になじむ形状の持ち手の杖を選んでください。

転びにくい歩き方のコツは?

雪道で転ばないためには歩き方に気をつけましょう。

小さな歩幅で歩く
歩幅が大きいと体が揺れやすく安定しません。両足の幅(足と足の間の距離)は狭すぎるのではなく適度に離しましょう。
道に対して靴裏全体をつけて歩く
重心はやや前に置いて、足の裏全体で路面を踏みしめるように歩きます。道路がアイスバーンになっているときは、軽く足を浮かせたすり足歩きがおすすめです。完全にすり足にすると地面の凹凸につまづきます。
歩き始めは慎重に!
信号待ちなど立ちどまっている状態から歩きはじめるときは、足に力がかかり滑りやすくなります。焦らず、バランスを崩さないように気をつけましょう。歩く速さを変えるときは歩幅も変化しますので注意してください。

おわりに:雪道は小さな歩幅でゆっくりと足裏全体をつけて歩きましょう!靴選びなど準備も大切に

雪道は滑りやすい場所を避けて、安全な歩き方を意識しましょう。滑りにくい靴などの道具を使うことも大切。高齢者や小さな子供が雪道を歩くときは誰かが一緒だと安心です。転倒しないよう、十分注意しましょう。

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