記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/5/10
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
中学生や高校生など、多くの思春期の子供を悩ませる「ニキビ」。
見た目を気にし始める多感な時期だからこそ、
ついつい触って悪化させてしまうこともあれば
ケアをしてもなかなかよくならず、ニキビの増殖がとまらないことも…。
そんなニキビでお悩みの方々のために、
ニキビに効果的なスキンケア方法について
医師監修の情報を2回にわたってお届けします!
今回の記事では、スキンケア方法だけではなく
そもそものニキビができる原因についても解説していきます。
ニキビ(尋常性ざ瘡、じんじょうせいざそう、英語: Acne vulgaris)は、吹き出物を引き起こす皮膚の疾患です。
一言でニキビといっても、「白ニキビ(詰まった毛穴にニキビができた状態)」「黒ニキビ(毛穴が開いてニキビが黒くなる状態)」「膿疱(赤く炎症を起こしたニキビ)」など症状はさまざまです。
ニキビは、顔(特に額、鼻、顎などのTゾーン)に最も発生しやすいと言われています。
ニキビは、アクネ菌という細菌によって引き起こされます。
アクネ菌は皮脂や死んだ皮膚の細胞が毛穴に入り込み、毛穴が詰まったときに増殖します。そして毛穴の壁が破れて皮脂や菌が皮膚に付着するとニキビが発生します。
ニキビができる主な原因としては、以下のものが挙げられます。
・ホルモンの変化
ホルモンが増加し、皮脂が過剰になることでニキビができます。思春期の子供によくニキビが見られるのはこのためです。
・食生活
「チョコレートや油っぽいものでニキビが増える」と聞いたことがあるかもしれませんが、実際にはこれらがニキビの発生に関連しているという証拠はありません。ただし、砂糖の摂取量が多いとニキビが悪化することがあるので注意が必要です。
・特定のケア用品や薬
・汗
・湿度
ニキビを治すためには、毛穴が詰まったり、肌が脂っぽくなったりするのを防ぐことが重要です。
毎日のスキンケア方法として、まずは一日2回、温水とニキビ用の石鹸で優しく顔を洗うことを心がけてください。ゆっくりと円を描くように、顔をマッサージしてください(顔を何度も洗いすぎたり、こするように洗ったりすると、刺激でニキビが悪化する恐れがあります)。
なお、2回以上洗う必要はありませんが、メイクや顔の汚れがしっかり落ちているかの確認はしてください。洗顔後は優しく水分を拭き取りましょう。また、過剰な皮脂が原因でニキビができている場合は、洗顔時にサリチル酸かベンゾイルが含まれたものを使うのもおすすめです。
洗顔によるスキンケアでニキビが改善しない場合は、市販のニキビ薬で治療する方法もあります。
市販のニキビ薬には、過酸化ベンゾイル、硫黄、レゾルシノール、サリチル酸などが含まれています。これらの成分には細菌を殺す作用があるため、ニキビを改善する効果が期待できますが、薬によっては皮膚を乾燥させ、皮膚が赤くなったり、はがれてきたりするリスクもあります。
購入の際にはパッケージを読み、安全性が保証されたものを使用するようにしましょう。
主にホルモンの増加によって引き起こされるニキビ。洗顔でなかなかよくならないとき、市販薬に頼ってしまう方も多いようですが、薬によって新たな皮膚トラブルに見舞われるケースも!ご紹介した洗顔方法を参考に、今日からスキンケア方法を見直してみてはいかがでしょうか?
続きはコチラ→ニキビに効果的なスキンケア方法は?②