原因と頭痛の原因と治療法は?② ~ 頭痛で何も手につかない方へ

2017/6/26

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

前回の記事では、頭痛のタイプ別の症状についてみてきました。
今回は、そもそもの頭痛のしくみや病院での診断や治療についてお伝えします。

ツライ症状を治すためにも、頭痛について知っておきましょう。

頭痛の原因は?

頭痛の原因は多種多様に渡ります。

様々な疾患

頭部や脳神経の感染症、それ以外の感染症でも発熱など全身症状に伴って頭痛が起こります。もちろん頭部を強打した結果起こることもあります。

その他、頻度は低いものの脳腫瘍も原因となります。

また、これらの明らかな原因疾患の認められない頭痛(一次性頭痛と言います)の中に緊張性頭痛、偏頭痛などがあり、これらは遺伝性もありますが下記のストレスや環境因子によって引き起こされることがあります。

ストレス

原因となるストレスには、感情面のストレスやうつ病に加えて、アルコール摂取、食事を抜く、睡眠パターンの変化、薬物の大量摂取が含まれます。他の原因として、眼精疲労や首や背筋の緊張が原因のこともあります。

環境

頭痛の環境要因には、間接喫煙、家庭内の化学物質や香水、アレルゲン、特定の食品から出る強いにおいなどが挙げられます。ストレス、汚染、騒音、照明、天気の変化なども、頭痛のきっかけになります。

偏頭痛は遺伝する?

頭痛、特に偏頭痛は家族で遺伝する傾向があります。両方の親に偏頭痛の既往歴がある場合、子供にも偏頭痛がある可能性が70%あるとされ、片方の親にだけ偏頭痛の既往歴がある場合、このリスクは25〜50%に低下するといわれています

偏頭痛の原因は正確にはわかっていませんが、何らかのきっかけで血管に変化が起こることが要因になっていると考えられています。偏頭痛のいくつかの形態は、脳の特定の部分の遺伝的な問題と関連しているといわれています。

病院の受診は?

頭痛で病院を受診した場合、まず問診から始まります。症状の度合や痛みの出る頻度などを確認し、いくつかの検査が行われる場合もあります。このとき医師からされる質問には、できるだけ詳しく答えられるように備えておきましょう。頭痛を引き起こすきっかけになるもの、悪化させるもの、頭痛を和らげるものなどをリスト化しておくことをおすすめします。また、頭痛の状況を日記に詳しく記録しておいてもよいでしょう。

 

治療していても、頭痛の症状が悪化したり、何度も頻繁に起こったりしている場合は、頭痛の専門医を紹介してもらうよう頼んでみましょう。

おわりに:頭痛がひどい場合は病院を受診すること

ほとんどの頭痛は深刻なものではなく、ストレスや環境などの要因を取り除くことで改善するものが多いです。しかし、長く続く頭痛やひどい痛みを生じる頭痛、吐き気やめまいなど頭痛以外の症状が伴うものは、重篤な病気が引き起こしている可能性があるので注意が必要です。

また、深刻な頭痛ではない「慢性頭痛」も、間違ったケアで症状が悪化したり、長期化してしまうケースもあります。たかが頭痛を甘く考えずに、早めに病院を受診しましょう。また、すでに病院で治療しているのに全く改善しない場合や悪化しているという場合は、頭痛外来などの専門医を紹介してもらうようにしてください。

 

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