カフェイン中毒!?エナジードリンクが与える影響とは

2017/7/11

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

エナジードリンクの主な成分をご存知でしょうか? エナジードリンクには大量のカフェインが含まれており、中毒性があるものです。エナジードリンクをよく飲むという人は、少し気をつけた方がいいかもしれません。今回はエナジードリンクに含まれるカフェインが与える影響を解説します。

エナジードリンクとは

エナジードリンクはソフトドリンクやスポーツドリンクとは異なります。 ソフトドリンクはカフェインの量がより少なく、砂糖や人工甘味料を含んでいます。 スポーツドリンクにはビタミン、ミネラル、炭水化物が多く含まれ、 激しい運動をした後に体をもとに戻すために有用です。 一方多くのエナジードリンクにはカフェインとビタミンが多く含まれており、集中力を高め、効率を改善するのが主な目的とされています。エナジードリンクには様々な種類がありますが、以下に挙げる成分の幾つかを含む場合があります。
・グアラナ
・タウリン
・シネフリン (苦いオレンジ)
L-カルニチン1-タータレート :LCLT
・イェルバ・メイト
・銀杏
・セントジョンズワート
これらはそれ自体は必ずしも有害ではありませんが、カフェインと併用すると健康上の問題を引き起こす可能性があります。

エナジードリンクに含まれるカフェインの効果

早くエネルギーを補給して元気になるために、エナジードリンクを選ぶ人も多いでしょう。 エナジードリンクは砂糖やカフェイン(コーラの数倍量のカフェインが入っていることがあります)が満載なので、確かに一時的に元気に活動的になる効果が期待できます。しかし、その効果は長続きしませんし、他の問題が出てくる可能性があります。 たとえば、ドリンクに含まれるカフェインによって短気になったり落ち着きがなくなってしまう場合があります。その他にも、血圧が急に上昇したり、定期的に運動をしていない人では砂糖によって体重が増加することもあるでしょう。

カフェインの量の問題

エナジードリンクの大きな問題は、公的機関の規制がまだ及ばないことです。 これは、多くの成分が正しく検査されていないことを意味します。 また、清涼飲料の製品ラベルでは正しい量のカフェインが表示されないこともまれにありますが、それぞれの飲料のカフェイン含有量を紹介すると、ソフトドリンクには1回の食事につき約30ミリグラム(mg)のカフェイン、コーヒーには1カップあたり約100mgのカフェイン、そしてエナジードリンクは、1本につき100〜250mgのカフェインが含まれています

カフェインの副作用

エナジードリンクのメーカーの広告は非常に過剰なものが多く、「エナジードリンクで人気者になれる」と約束しているものすら出てきている状態であり、世間一般では「エナジードリンクが安全でスタイリッシュで本物の効き目がある」と思われている傾向にあります。このような風潮は好ましい状況とは言えず、 多くの医師はエナジードリンクの危険性を心配しています。副作用は、使用された人、タイプ、および使用量によって異なります。

子供へのカフェインの影響

子供は大人よりもカフェインの影響が大きく出る傾向にあり、子供の成長に有害がある可能性も示唆されています。心臓病や喘息のある人も、大きなリスクがあると考えられています。

エナジードリンクがひきおこす問題

・頭痛、腹痛、または下痢
・胸の痛み
・不安や緊張感
・めまいまたは集中力の欠如
・不眠
・体重増加や糖尿病
・歯への影響
以下のような重度の健康問題も、エナジードリンクの使用によって起こる可能性があります。
・中毒と禁断症状
・高血圧
・発作
・心臓の問題
エナジードリンクを飲むことで、多くの人で急速な心拍数増加があったことが報告されています。不整脈や心不全の要因になる可能性があるため注意が必要です。まれにではありますが、死につながるケースも報告されています。

おわりに

日本国内での規制が実現するまでは、エナジードリンクについて特に注意する必要があります。これらのリスクについての知識をしっかりと得るようにし、子供たちにも伝えるようにしましょう。 適切な睡眠と運動、バランスのとれた健康的な食事を日常的に心がけていくことでも、本来は元気な状態を十分に保つことできると考えられています。 エナジードリンクを飲んでも即座に問題が起こる訳ではありませんが、過剰な摂取により健康に影響を与える可能性があります。 エナジードリンクを過剰に摂取することは控えるようにしましょう。

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