カイロプラクティックに副作用はないのか

2017/7/11

19世紀にアメリカで考案されたカイロプラクティックは、欧米諸国を中心に脊椎治療の専門職として認められ、WHOでは補完代替医療のひとつと位置づけられています。 肩こり、腰痛はじめ、アレルギーのような体のトラブルにも効果があるとし、日本でも徐々に施術機関が増えてきています。副作用のおそれのない安全な治療法と紹介するところもありますが、はたして本当なのでしょうか。

カイロプラクティックの効果について


ギリシャ語でカイロは「手」を意味し、技術を意味する「プラクティック」と合わせた造語としてその名がつけられたカイロプラクティックは、薬物を用いない徒手療法です。徒手療法のほかに理学療法や食事療法を併用しながら、神経・筋・骨格系の障害を診断・治療、および予防をしていきます。徒手によって、骨・関節を介し神経圧迫を改善することで、次のような様々な症状・疾患に有効と考えられています。
・頭痛
・顎の痛み
・首の痛み
・肩こり
・肘関節、手首の痛み
・腰痛
・股関節、膝、足首の痛み
・上肢・下肢のしびれ
・坐骨神経痛
・疝痛(新生児)
・生理痛
・椎間板ヘルニア
・高血圧
・喘息
・自律神経失調症
・線維筋痛症

ただし、骨折や悪性骨腫瘍や感染症を患っているような場合は、カイロプラクティックによって症状が悪化するため行うことができません。

カイロプラクティックの副作用やその他の問題点

脊椎などの異常が病気の原因となり得るという考えをもつカイロプラクティックは、哲学的な観念も含むものとして従来の医学的見地からは科学的に疑問視される点も少なくありません。また、日本においては国家免許資格である医師、あん摩マッサージ指圧師以外の民間療法とされています。そのため、団体や学校が乱立することとなり、誰でも勝手にカイロプラクターを名乗り施術できる現状にあります。副作用の心配はないとするものの、施術者のレベルはまちまちであり、症状の好転反応にとどまらない発熱や神経痛、後遺症をともなう重大な障害を起こしてしまう可能性があることが懸念されることもあります。

おわりに:施術者選びは慎重に行うことが大切

法的資格を必要としないため、施術者が最低限の医学知識を担保しているか確認をしたほうがいいでしょう。国民生活センターでも「手技による医業類似行為の危害」として注意を呼びかけており、2007年度以降の5年間で825件の相談が寄せられ、近年も増加傾向にあります。本国の国家資格の有無と実際の評判を合わせて判断し、安易に受診をするのは控えたほうがよいでしょう。

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