ストレスが病気や不調を引き起こしてしまうのはなぜ?

2017/7/26 記事改定日: 2019/4/19
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ほとんどの人にとって毎日生活していてストレスを感じないということは難しいでしょう。しかし、過度のストレスは体にも心にも影響を及ぼし、病気につながる可能性もあります。この記事ではストレスが原因で起こりうる病気や不調についてご紹介します。

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ストレスと体の不調の関係性

仕事、家族、人間関係など、ストレスが生じる原因は様々です。
短期のストレスであれば、モチベーションを上げてくれるような良い影響もありますが、長期に渡るストレスは自律神経の乱れを引き起こし心身の不調をもたらす可能性があります。

例えばストレスによって体重が著しく増えてしまうことがあります。ほとんどの人がストレスの解消法が食べることになり、やけ食いや過食をしてしまいます。特に、プレッシャー感じているときには高炭水化物・高脂肪の食品を求めがちです。このことは、多くの人がストレスによって体重を増やしている原因だと考えられます。
一方で、ストレスでまったく逆の反応が起こり、食べることを忘れたり、食べ物を一切飲み込めなくなってしまうことで体重が減ってしまう場合もあります。

また、「夜中に目が覚めててしまう」「週末や休暇の過ごしかたに困ってしまっている」というような場合は、ストレス反応がかなり敏感になっている可能性があります。ストレスは睡眠パターンを乱したりホルモンを混乱させたりして、体が緊急事態にすぐに対応できるような状態を作っているのです。

そして、長い間ストレスを感じているために休み方を忘れてしまうこともあります。休みを取るときに不安や罪悪感を感じるような状況にある場合は、特にそのような状況に陥りやすい傾向にあり、体調を崩しやすくなってしまいます。

ストレスが病気になる可能性を高めるのはなぜ?

ストレスを受けているとき、わたしたちの体内はアドレナリンであふれています。本来であれば緊急時やストレスの多い時期が過ぎ去った後は正常の状態に戻ります。

しかしな高レベルのストレス下で暮らしていると、ひとつのストレスを解消しきれずに慢性的なストレス状態(体内のストレスホルモンであるコルチゾールが多すぎる状態)を抱えることになり、慢性的なストレスは時間の経過とともに体の免疫系に悪影響を及ぼすため、病気にかかるリスクが高まってしまうのです。

ストレスが原因と考えられる病気のリスク

ストレスはうつ、がん、心疾患の発症や症状を悪化させる原因となることが明らかになっています。

また、長期的な慢性ストレスは燃え尽き症候群や慢性疲労症候群とも関連があり、気づかずに放置をしておくとストレスによって体も心も衰弱し、通常通りに毎日の生活を過ごせない状態まで追い込まれてしまうこともあります。

ストレスが引き起こす病気

過度なストレスがかかる状態が続くと、以下のような病気を発症することがあります。

  • 胃炎、胃潰瘍
  • 過敏性腸症候群
  • 自律神経失調症
  • 不眠症
  • 摂食障害
  • 自己免疫疾患

また、これらの病気には主に以下のような症状が見られます。

消化器症状

胃や腸の運動は自律神経によって司られています。このため、ストレスによって自律神経バランスが乱れると、胃腸の運動が低下したり亢進したりして下痢や便秘を引き起こしたり、胃もたれや胃酸の分泌増加による胃炎・胃潰瘍などを発症することがあります。

自律神経症状

ストレスは自律神経バランスを崩し、動悸や突然の発汗、めまい、立ちくらみなどの身体症状、抑うつ気分や不眠、食欲低下などの精神症状を引き起こすことがあります。

自己免疫の異常

バセドウ病やシェーグレン症候群、関節リウマチなど自己免疫の異常によって発症する病気はストレスによって免疫のバランスが乱れると、発症するリスクが高くなります。症状は多岐に渡りますが、動悸や息切れ、関節の痛み、皮膚症状など全身に影響が生じることがあります。
これらの症状に当てはまるものが多い場合は、放置せずに早めに病院を受診するようにしましょう。

おわりに:ストレスは心身の不調や疾患の原因になり得る

長期に渡って強いストレスを受けることは体にも心にも好ましくない影響を及ぼし、うつやがん、心疾患などの病気につながる可能性があります。
ストレスを全てなくすことは難しいですが、原因を自分から遠ざける、リラックスする時間を持つなどして対処することが大切です。

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