こどもの肥満に対し、保護者としてできること

2017/2/1

現在、小学生の10人に1人は、肥満児で、5人に1人は予備軍と言われています。では、なぜ、それほど肥満が多くなったのでしょうか?

・昔とは食事の質が違う、
・ネットやゲームで就寝時間が違う、
・塾や習い事で生活習慣が違う、
などが挙げられますが、

偏った栄養の食事、高カロリーの食事、不規則な生活、運動不足など、
子どもを肥満化させるのは、親の責任の部分がかなり大きいです。

しかし、保護者の責任で肥満になる = 保護者のサポートで肥満は改善できるということ。
子どもを助けるために真剣になってください。

また、保護者自身がメタボ体型であることも子どもの肥満にとって大問題になります。
なぜでしょう?
こどもは保護者を見て育つからです。保護者はこどもの最初にして最高の先生であるということを忘れないでください。これから、保護者として気をつけるべきことを紹介していきます。

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子どもの肥満化を防ぐ5つの鍵

肥満を防ぎ、子供の健やかな成長を助ける5つの鍵があります。子どもを育てる保護者として、すべて重要なことになりますが、いきなり全て取り組むのも、多忙な現代社会では難しいと言わざるをえません。ひとつひとつ取り組んでみてください。ただ、忘れずに意識していてください。

・子どものいいお手本になる
・1日1時間、体を動かせる
・子どもには子どものための食事量がある
・健康的な食事習慣
・テレビ、PCはほどほどにさせて、もっと睡眠を取らせる

子どものいいお手本になる

子どもにいい習慣を身につけさせるベストな方法は、保護者がいい見本になることです。子どもは見て学びます。保護者自身が実践することで、積極的に運動すること、健康的に食べることを強力に促します。家でごろ寝せず、散歩や自転車に乗って出かけるようにしてください。子どもと公園で遊んだり、遠出することで、体を動かすことの楽しさが伝わります。

なにより、家族の一員として親が一緒に参加することで、子どもにとって、毎日の食事も身体活動もより魅力的になります。

子どもをアクティブにする

太りすぎだからといって、たくさん運動しなければならないというわけではありません。余分な体重の分だけ、カロリーを燃やせばいいのです。

子どもは、健康のために1日約1時間の身体活動(激しいスポーツばかりではなく、ジャンプしたり、階段の昇り降りや家事も運動。ここでは、身体を動かすこと全般を指します)が必要ですが、一度に行う必要はありません。 5~10分を何度か繰り返すことで、1時間のストレッチと同じ効果が上がります。

低年齢であれば、ボール遊びや追いかけっこ、キックボード、ブランコ、ジャングルジム、シーソーなど、「遊ぶ」ことが身体活動となり、
年長であれば、徒歩での通学をはじめ、自転車、スケートボード、水泳、ダンス、格闘技などがメインの身体活動になってきます。

“子どもサイズ”を守らせる

“育ち盛りだから”と、子どもに好きなだけ過剰に食べさせるのはやめてください。「子ども1人分」の正確な目安はほとんどないため、保護者が自分自身の判断であたえるため、仕方のない部分もありますが、当然、肥満につながります。

まず少ない量を食べさせ、それで足りない場合にもっと食べさせる形にしてください。余分に食べることになるので、大人用のお皿も使わないでください。子ども用のお皿を使ってください。

食事時間を決めたり、ゆっくりと食べさせるのも役に立ちます。そして、なにより、食事の時間は、子どもからその日あった出来事を話してもらう機会にもなることを忘れないでください。

・食べ物をどれくらい食べるべきかおしえてください。
・バランスのとれた食生活について学んでください。
・カロリーをチェックしてください。
・健康的なお弁当づくりを心がけてください。
子どもの食生活のスタイルを変える場合、その変化が小さく、家族全員で取り組むのであれば、子どもに受け入れられやすくなります。

健康的な食事

果物・野菜は、食物繊維、ビタミン、ミネラルの宝庫。大人と同じく、子どもも、毎日5種類以上の果物・野菜を食べるのが理想的です。

毎日5種類の摂取は、そんなに困難なことではありません。生、缶詰、冷凍、乾燥、どれでもOK。果汁100%のジュース、スムージー、豆類もカウントされます。

カロリーの大半は、果物・野菜、炭水化物(パン、ジャガイモ、パスタ、ライス)から得させるようにしてください。
高カロリーで糖分・脂肪が多く、肥満につながりやすいケーキ、お菓子、スナック、ソフトドリンク、炭酸飲料は極力避けさせてください。

テレビ、ネットはほどほどに。もっと睡眠を!

「寝る子は育つ」は真実で、寝ている間も代謝は行っているので、眠りながらにして脂肪を燃焼してくれます。この睡眠を肥満解消に使わない手はありません。

よく眠れば眠っただけ、子どもはしっかり育ちます。睡眠が推奨時間に満たない子供は、太りすぎの可能性が高くなることが、研究でも示されています。睡眠時間が少なければ少ないほど、子どもは肥満になりやすくなります。それだけでなく、睡眠不足は気分や行動にも影響を及ぼします。子どもをしっかり眠らせてください。

そして、できるだけ、座ってゲームしている、寝転がって漫画を読んでいるような時間を減らさせてください。ただ座っていたり、むやみに横になっているのは、体重を増やし、肥満につながります。専門家は、1日2時間以上テレビやネットを視聴しないようアドバイスしています。また、就寝中は、携帯電話を含め、テレビ、PCの光と音から隔離させてください。

おわりに

こどもが太りすぎになってしまった場合、保護者としてできることはたくさんあります。

別に太り過ぎには見えないこともあるでしょう。時代の変化で、子どもの発育はより良くなっていて、大きな子どもを目にするのも珍しいことではありません。

しかし、研究によれば、体重が適度な子ども、適度にスリムな子どもは、より健康的で、よく学び、より自分に自信を持てる傾向があり、卑屈になったり、いじめを受ける可能性も低いということが言われています。そして、成人後に健康上の問題に悩まされる可能性もずっと少なくなっています。
保護者として、子どもをアクティブにさせましょう。バランス良く食べるようにさせましょう。自分の子どもをより健やかに成長させるのは、保護者の務めです。そして、こどもの肥満の原因について学ぶことはとても有益です。

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