ノロウイルスにかかったときの食事はどうすればいい?

2017/8/23 記事改定日: 2020/1/9
記事改定回数:2回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ノロウイルスに感染すると食欲が湧くような状態ではないでしょうが、早く回復するためには症状が治まってきたときの食事が重要です。
この記事では、ノロウイルスにかかった後の「食事を食べても良いタイミング」や胃腸の回復に良いレシピ、避けるべき食事内容などを紹介します。

ノロウイルスに感染したときの食事はいつからOK?

ノロウイルスに感染すると非常に激しい下痢や嘔吐などの症状が現れ、自然に回復するまでには数日~1週間近くかかります。感染初期には1日に何度も下痢や嘔吐に見舞われるので、体力をかなり消耗して疲れてしまうことも多いです。

しかし、消耗した体力を回復しようと食事を摂るのはもう少し後にしましょう。むしろ無理に食べることは控えたほうが良いです。1~2日程度食事をしなくても体は大丈夫ですし、ノロウイルスとの攻防で胃腸はかなり弱っています。また、激しい下痢や嘔吐で大量の水分を失っているので、まずは水分補給をすることが先です

水分補給で注意すべき点

冷たい飲み物が体内に入ると胃腸が冷やされて吐き気や下痢が起こる可能性があります。また、一気に多量の水分が体内に入ると胃腸が刺激されて下痢や嘔吐を招く原因になります。水分を摂るときは、冷たい飲料ではなく常温のものを少しずつ飲むようにしましょう。

おすすめのうどんのレシピ

ノロウイルスのときは、消化に良いうどんがおすすめです。胃腸に優しいレシピをご紹介します。

おとうふうどん

材料(一人分)

  • うどん:1玉
  • 絹豆腐:1丁
  • 卵:1個
  • 砂糖:大さじ1
  • めんつゆ:適量(なるべく薄味で)

作り方

鍋にめんつゆと砂糖、水350mlを入れ、沸騰させたら、豆腐とうどんを崩しながら入れてください。3分ほど煮込んだら、溶き卵を入れて完成です。

大根おろしうどん

材料(一人分)

  • うどん:1玉
  • 長ネギ:1/2本
  • 大根おろし:適量
  • つゆ(だし汁350mlに砂糖と醤油を加えたもの)

作り方

鍋につゆを入れ、沸騰したら長ネギを煮込みます。その後うどんと大根おろしを入れれば完成です。

ノロウイルスにかかった子供におすすめの食事

離乳食を食べている段階のお子さんがノロウイルスになってしまった場合、まだ嘔吐が見られる段階では、野菜スープがおすすめです
白菜や大根などを細かく切り、浸るくらいの水を加え、煮崩れない程度に煮ます。それを濾したものに塩を少しだけ加えれば完成です。

下痢が軽度になるなど回復してきたら、おかゆや柔らかく煮た野菜、茶碗蒸しなどから食事を始め、徐々に普通食に戻していきましょう

回復期におすすめの食事は?

回復期に入ると食欲が出てくることも多いでしょう。しかし、ここまでウイルスを追い出すために頑張ってきた腸はかなり疲れています。

まだ多くの食べ物を消化するための力は戻っていないので、できるだけ消化しやすい食べ物を摂るようにしてください。まずは下記のような食事からスタートし、徐々に固形物を摂るようにしましょう。

  • 野菜スープ(野菜はやわらかく煮るのがおすすめです)
  • 雑炊、おかゆ、うどん
  • 湯豆腐、半熟卵などの炭水化物
  • ヨーグルト

ヨーグルトには善玉菌やタンパク質が含まれているため、腸の働きを助けてくれます。ただし、乳製品は吐き気を悪化させてしまうので吐き気や下痢が治まるまでは食べないでください。

また、たんぱく質と水溶性食物繊維を摂取することも大切です。たんぱく質には、胃粘膜を保護する作用があるとされます。ただし、脂身の多い肉ではなく、白身魚やササミなどをやわらかく煮たものにしてください。

そして水溶性食物繊維は、下痢によって消耗した腸内環境を改善させてくれます。水溶性食物繊維はワカメなどの海藻類、さつまいも、ヤマイモ、繊維質の少ない果物などに含まれています。

回復中、食べるのを控えたほうがよいものは?

ノロウイルス性腸炎から回復している最中は、以下のような食品は控えてください。

  • 脂質の多い揚げ物や炒め物
  • 香辛料などの刺激物が含まれる料理
  • 食物繊維を含む食品

脂質の多い食品は胃にとどまる時間が長いので胃酸の分泌量が多くなり、胸焼けや吐き気を引き起こす可能性が高いです。また、食物繊維、特にゴボウやセロリ、豆類などに含まれる不溶性食物繊維は腸の活動を盛んにする作用があるため、下痢を悪化させてしまう可能性があります。そのため、ウイルス性胃腸炎から完全に回復する前には注意が必要です。

コンビニでそろえられる食事はある?

ノロウイルスに感染したときや回復途中の段階では上でも述べた通り、胃や腸に炎症が生じている状態ですので、症状を悪化させずに回復を早めるためにも食事に注意する必要があります。

しかし、吐き気やダルさなどがあり食事を作ることができないときは次のようなコンビニで手軽に購入できるものを利用するのも一つの方法です

  • ヨーグルト
  • ゼリー
  • レトルトおかゆ
  • カップスープ
  • 卵豆腐

基本的には、吐き気があっても食べやすいさっぱりしてのど越しのよいもので、さらに消化がよいものを選ぶようにしましょう。

おわりに:こまめな水分補給も忘れずに!

辛い症状からの回復と共に食欲も戻ってくるでしょうが、無理は禁物です。消化の良いものから食べ始めて、少しずつ通常の食事に戻していきましょう。
また、下痢や嘔吐によって体の水分が多量に失われて脱水症状になる可能性があるので、水分を補給することも大切です。水分はなるべく経口補水液やスポーツドリンクなどを、少しずつこまめに摂るようにしてください。

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