記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/2/9
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
無事に赤ちゃんが生まれ、病院での経過も順調。
いよいよ家での生活!
・・・の前に、パパやママにはやるべきことがあります。
それは、ベビー用品を選ぶこと。
赤ちゃんの安全な生活に欠かせない重要なポイントです。
今回は各アイテムの選び方について、前編・後編に分けてまとめました!
新しいベビーベッドとマットレスを購入するのがベストです。
購入の際に見るべきポイントを以下にまとめました。
ベビーベッドを新たに購入する際、下記の条件を満たしているか注意してください。
・耐久性のある素材で作られているか
・サイドスラットは5〜9.5cmか
これを超えると、赤ちゃんが落下したり、頭がスラットの間に閉じ込められたりする恐れがあります。
※中古のベッドを購入する場合
丈夫でサイドレールのないものを選んでください。古いベビーベッドは鉛塗装のため中毒になる恐れや、ドロップダウンサイドレールに赤ちゃんがはまって窒息する恐れがあります。
基本的には隙間ができないよう、ベビーベッドにぴったり合うしっかりしたマットレスを選んでください。またマットレスの上部は、ベビーベッドのレールの上部から66cmにする必要があります。
なお、下記のアイテムには注意してください。
・ソフトマットレス
1歳未満の赤ちゃんが眠ったまま突然死するという、乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因となる恐れがあります。
・(赤ちゃんが寝る用の)バスケット
可動式で便利ですが、最初の数ヵ月を過ぎたら使用すべきではありません。
また、SIDSのリスクが高まるため、赤ちゃんと同じベッドで寝てはいけません。3歳までには普通のベッドを使うようにしてください。
頑丈で赤ちゃんをしっかり固定できるものを選んでください。
使用の際は安全ストラップを所定の位置に保ち、赤ちゃんの胸部を壁側に固定し、落ちないようにしてください。また、赤ちゃんを交換台に放置せず、おむつやおしりふきは赤ちゃんの手の届かないところに置いてください。
なお、折り畳み式のものは安全性に劣るので使用しないようにしてください。
車に赤ちゃんを乗せる際は、年齢、体重、身長に合わせて設計されたチャイルドシートに座らせることが法律で義務づけられています。2歳以下の赤ちゃんは後ろ向きのチャイルドシートに座らせてください。
ベビーウォーカーの使用はおすすめしません。ある研究によれば、ベビーウォーカーは赤ちゃんの歩行のサポートにならないばかりか、階段からの落下や、頭を引っ張られたりしてケガにつながる恐れがあるそうです。
外出のときはベビーカーが不可欠です。次のタイプのものが望ましいです。
・広い場所や、屋外用に設計されているベビーカー
・軽量で就学児以下の子ども用に設計されたアンブレラベビーカー
・前向き後ろ向きに入れられるコンビネーションベビーカー
ベビーカーの耐久性も重視してください。欠陥のあるベビーカーは倒れて、赤ちゃんの指や腕、脚を挟むことがあります。また、ブレーキ、安全ベルト、バックルもチェックして、赤ちゃんの安全が確保されているかも確認が必要です。
いかがでしょうか。どれも便利なアイテムですが、使い方を誤ったり、古いものや欠陥品を使ってしまうと赤ちゃんが危険にさらされることになります。購入の際は、しっかり条件を確認することが大切です。