記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/8/28
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
アラキドン酸は、オメガ6に分類される脂肪酸であり、オメガ3対オメガ6の比率(魚油由来の脂肪酸と比較して)に言及する時に注目される脂肪酸です。アラキドン酸は一般的には炎症誘発性の脂肪酸と考えられています。
リノール酸(オメガ6脂肪酸の母体)
アラキドン酸は関節炎や関節の痛みを悪化させる可能性があります。
アラキドン酸の理想的な推奨摂取量に関しては、現在では十分な証拠はありません。運動する45分前に約2,000mgを摂取するようにという話もあるようですが、必ずしも信頼できるわけではありません。これが最適な摂取量であるか、あるいは摂取するタイミングが必要なのかということははっきりとは分かっていません。現在の食生活ではアラキドン酸の摂取量は自然に高地となることが多く、一般的にはサプリメントでの補充は必要ではなく、むしろ食生活から摂取するアラキドン酸の量を減らすように指導されることすらあります。
関節リウマチや炎症性腸疾患などの慢性的な炎症性疾患を抱えている人は、アラキドン酸の摂取によって炎症の増悪を起こす可能性があります。炎症性疾患の場合、アラキドン酸の摂取は禁忌となる可能性があります。