記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/9/27 記事改定日: 2019/8/7
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
「突き指で病院にいくなんて・・・」と感じるかもしれませんが、突き指の種類やダメージの受け方によっては病院での治療が必要なこともしばしばあります。
この記事で危険な突き指の見分け方を確認しましょう。
突き指とは手指の関節の損傷のことで、指先や指先近くの関節の痛みや腫れなどの症状が現れ、脱臼や骨折をともなうこともあります。
など、ボールを使ったスポーツや相手と強く接触する機会が多い競技などが原因になることが多く、指に大きな衝撃が加わったときに起こります。
突き指は軽い症状で済む場合もありますが、病院で早急な手当をしないと後遺症が残るほど危険な症状になることもあります。
とくに下記のような症状がある場合は靭帯の損傷や骨折が起きている可能性があるので、すぐに病院で治療をしてもらいましょう。
骨折をともなう突き指には以下のような種類があります。
いずれの場合も病院での処置が必要になるので、応急処置の後は速やかに診察と治療を受けましょう。
また、決して指をひっぱって元に戻そうとしないでください。
骨性槌指は指を伸ばすための伸筋腱というスジが付いている骨が折れるため、末節の関節が伸ばせなくなります。
手術をして骨接合を行ない、5週間ほど患部を固定して骨が完治したら固定用の器具を取ります。
指の第一関節と第二関節の間にある中節骨が骨折し、指が変形してしまった状態です。
X線(レントゲン)検査で状態を確認した後に骨接合を行い、指が正常な位置に固定されているかどうかを再度確認します。
関節部分の脱臼は治療が難しく、早めに対処しないと後遺症が残りやすくなります。
症状によって治療方法は異なりますが、器具での固定や修復手術などの治療が必要になることもあります。
手指の関節は微細な動きができるように複数の小さな関節によって成り立っているので、外からの力にはあまり強くありません。
そのため、突き指だと思っていたら骨折していたというケースは珍しくありません。
突き指をしたら
などの応急処置を素早く行い、応急処置を行っても状態が良くならないときや違和感・不安を感じるときは、できるだけ早く整形外科で診察を受けましょう。
突き指はスポーツなどでありふれたケガと思われがちです。しかし、重度な突き指は指の腱に損傷が加わったり、腱が付着している部位の骨の一部が剥がれる「剥離骨折」を引き起こすこともあります。
このような状態の突き指を軽く考えて適切な対処を怠ってしまうと、指が伸びなくなる、指の第一関節が木槌状に曲がって変形してしまうといった後遺症が残ることがあります。
後遺症を防ぐためにも、突き指が疑われるときはできるだけ早めに病院を受診して治療を受けるようにしましょう。
突き指は身近なケガですが、中には骨折をともなうものや後遺症が残るほど深刻な状況に陥ることもあります。
応急処置の後にも痛みが治まらない、違和感がある、腫れがひかないというときは整形外科で治療を受けましょう。