外反扁平足を放置するとどんなリスクがある?治療は必要なの?

2017/10/6 記事改定日: 2019/10/28
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

外反扁平足(がいはんへんぺいそく)は子供にみられることの多い足の骨格変形のひとつで、かかとの骨の部分が地面と垂直にならず「ハ」の字のように内側に向いているのが特徴です。
この記事で外反扁平足の症状・原因・対処法を見ていきましょう。

外反扁平足とはどういう状態?

外反扁平足(がいはんへんぺいそく)とは、立っている状態を後ろから見て足の裏に土踏まずがなく、かかとの骨の部分が地面と垂直ではなく「ハ」の字のように内側に向いていることを指します。

歩き初めの頃は誰でもこの状態であり、成長するにつれて改善されていきますが、矯正が必要になる場合もあります。

症状

骨の配列・角度などの組み合わせに不具合が起きていることを、アライメント異常といいますが、外反扁平足の症状は足のアライメント異常の程度によって異なります。

足のアライメント異常が軽ければ日常生活に問題が起こることはほとんどありませんが、重い場合は歩く・走るなどの動作をするときにかかとやアキレス腱に痛みを感じる可能性があります

また、立位・歩行の安定性が失われることで姿勢にも影響が出やすく、長時間の歩行が苦になったり疲れやすくなったりするこがあります。

原因

正常な土踏まずはアーチ状になっていますが、扁平足の場合は地面にベタづきになっています。
外反扁平足の多くは、以下のような原因で子供のとき(3~7歳くらいの時期)に土踏まずが上手く形成されなかったことが原因と考えられます。

  • 生まれつき骨格に異常がある
  • 関節が軟らかく、立ったときに足の骨のアーチ構造が自重で内側に押し込まれてしまった

外反扁平足を放置すると、どんなリスクがある?

自然に治らない状態の外反扁平足をそのまま放置すると、かかとの骨が内側に入り込むことで負担がかかり、以下のような「足の変形」を引き起こす可能性があります。

外反母趾
足の親指が小指側に曲がって変形し、腫れや痛みが出る。悪化すると歩行困難になることも
ハンマートゥ
足の指がかぎ状に曲がってしまう変形
変形性足関節症
くるぶしの関節の軟骨がすり減ってしまうこと

これらの変形は、巻き爪や足底筋膜炎、踵骨棘(しょうこつきょく:かかとの骨にとげ状の突起ができて痛むこと)などのトラブルを引き起こすリスクを高めます。
ひどいときには歩けなくなってしまうほど重症化することもあるので、早めに医師に相談することをおすすめします。

外反扁平足の治療方法は?

外反扁平足は病院での治療が必要になることもあります。治療法は子供と大人によって異なり、それぞれ次のような方法がとられています。

子供

乳児期の外反扁平足の多くは生まれつきのもので、たいていは足首を伸ばすようなストレッチを行うことで改善します

まれに関節が柔らかいことで外反扁平足になるケースもあり、足首を固定するためのハイカットシューズを使用したり、足のアーチ構造を支えるための足底板を使用したりする必要があります。

大人

大人の外反扁平足の多くは内くるぶし周囲にある腱に炎症が生じ、変性や断裂を生じて足のアーチ構造が崩れることが原因です。

炎症が起きているため痛みがあり、初期の段階では痛み止めなどの薬物療法を続けながら足のアーチ構造を支える足底板などの補助器具を使用します。

症状が進行してこれらの対症療法で効果がない場合は骨を固定して腱を元の状態に戻したり、移植したりする手術が必要になります。

おわりに:子供のうちに治らなかった外反扁平足は、早めに対処を

後ろから立っている姿を見たときにかかとが「ハ」の字になっていたら、外反扁平足の可能性があります。
日常生活に支障がない場合もありますが、歩くときや走るときに痛みを感じている場合は、病院で診察を受けて早めに対処するのがおすすめです。

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