子供にみられることが多い「外反扁平足」とは

2017/10/6

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

外反扁平足(がいはんへんぺいそく)は子供にみられることの多い足の骨格変形のひとつで、かかとの骨の部分が地面と垂直にならず「ハ」の字のように内側に向いているのが特徴です。
この記事で外反扁平足の症状・原因・対処法を見ていきましょう。

外反扁平足とは

外反扁平足(がいはんへんぺいそく)とは、立っている状態を後ろから見て足の裏に土踏まずがなく、かかとの骨の部分が地面と垂直ではなく「ハ」の字のように内側に向いていることを指します。
一般的には「偏平足」と呼ばれ、大人よりも子供に見られることが多く、成長するにつれて改善されるケースがほとんどですが、矯正が必要になる可能性もあります。

外反扁平足の症状

骨の配列・角度などの組み合わせに不具合が起きていることを、アライメント異常といいますが、外反扁平足の症状は足のアライメント異常の程度によって異なります。

足のアライメント異常が軽ければ日常生活には特に問題がないこともありますが、重い場合は歩く・走るなどの動作をするときにかかとやアキレス腱に痛みを感じる可能性があります。
また、立位・歩行の安定性が失われることで姿勢にも影響が出やすく、長時間の歩行が苦になったり疲れやすくなったりすることも特徴です。

外反扁平足の原因

外反扁平足の原因の多くは、子供のとき(3~7歳くらいの時期)に土踏まずが上手く形成されなかったことです。
正常な土踏まずはアーチ状になっていますが、扁平足の場合は地面にベタづきになっています。この理由としては、生まれつき骨格に異常があること、関節が軟らかいことで立ったときに足の骨のアーチ構造が体重によって内側に押し込まれたことなどがあげられています。

外反扁平足は治療したほうがよい?

外反扁平足をそのままにしてかかとの骨が内側に入りすぎると、以下のような足の変形を引き起こす可能性があります。

・外反母趾(足の親指が小指側に曲がって付け根に腫れや痛みが生じる状態。悪化すると歩くのが難しくなる)
・ハンマートゥ(足の指がかぎ状に曲がってしまう症状)
・変形性足関節症(くるぶしの関節の軟骨がすり減っていく症状)など

また、上記の疾患が引き金となり、巻き爪、足底筋膜炎、踵骨棘(しょうこつきょく:かかとの骨にとげ状の突起ができて痛むこと)などのトラブルを引き起こすリスクも高くなります。

最悪の場合歩けなくなってしまうほどの重症につながる可能性があるので、気になる方は外反扁平足の治療を検討することをおすすめします。
大人になってからの治療は難しいので、子供のうちに土踏まずサポートや土踏まずを作るための専用の靴などを使って治しておきましょう。

おわりに:かかとがハの字型になっていたら外反扁平足かも。必要に応じて病院で診てもらおう

後ろから立っている姿を見たときにかかとが「ハ」の字になっていたら、外反扁平足の可能性があります。
日常生活に支障がない場合もありますが、歩くときや走るときに痛みを感じている場合は、病院で診察を受けて早めに対処するのがおすすめです。

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