記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/10/19 記事改定日: 2019/1/29
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
不眠症には眠れない、うまく寝付けない、途中で目が覚めてしまうなどの症状があり、不眠の状態が長く続くことで体や心の不調を引き起こしてしまうことがあります。
不眠症は生活習慣の改善や病院での治療を並行することで効率よく改善できることもありますので、以下で紹介する不眠の治し方を参考にセルフケアをしていきましょう。
不眠は今の日本社会では珍しい症状ではありません。ほとんどの人が睡眠について何らかの問題を抱えているといわれています。
不眠は根深い悩みでありすべての不眠を自分で治せるとは言い切れませんが、、セルフケアで改善することもあります。
たとえば、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒という不眠があります。
目が覚めてしまう理由が睡眠中の尿意にあるなら、寝る前に水分を控えることで改善できることもあるでしょう。
気温や湿度が原因で目を覚ましてしまうのであれば、寝巻や寝具、部屋の温度や湿度などを整えることで、簡単に問題が解消してしまうかもしれません。
また、アルコールは眠気を誘いますが、熟睡を妨げ中途覚醒を促す作用があるといわれています。毎晩就寝前に飲酒の習慣があるという人は、寝る前の飲酒を控えることが不眠の予防につながることもあるのです。
もし目がさえて眠れないという場合は、リラックスしやすいようにセルフマッサージをしてもいいでしょう。
まずは、自分の生活習慣や眠りにつくときの状況を見直し、改善できるところから対策をとっていきましょう。
不眠症を改善するには、下記のことに注意し規則正しい生活を送るようにしましょう。
不眠はストレスによる交感神経の高ぶりなどが原因になることが多々あります。
日常生活のなかでできるストレス対策には以下のようなものが挙げられます。
不眠症は食生活の乱れが原因で引き起こされることもあります。以下のような食生活を心がけてみましょう。
不眠が、長く続くと体力を消耗した状態になってしまい体や心の不調につながります。長く続く不眠は病院に相談し、適切な治療を受けたほうが早く改善する可能性が高いといわれています。
また、睡眠時無呼吸症候群を伴っている場合は、さらに健康状態が気になってきます。睡眠時無呼吸症候群はセルフケアだけでは改善ができません。精神科や心療内科を受診し、症状にあわせた治療をしてもらうようにしましょう。
睡眠薬を使うことに抵抗がある人もいるかもしれませんが、睡眠薬は医師の指示通りに使用するかぎり身体に悪いものではありません。
むしろ睡眠薬を使わずに不眠を悪化させてしまうほうが心身への負担が大きいこともあります。
ただし、睡眠薬の使用は、きちんと医師と相談することが大切です。不眠の種類によって、適切な睡眠薬は違いますし、他に内服している薬がある場合には、その薬との相性を考慮しなくてはいけません。そのためには、専門知識のある医師に相談することが大切です。
また、処方薬で不眠が改善しない場合や悪化した場合は、睡眠薬の量を調節したり薬の種類の変更が必要な場合もあるので、必ず医師に伝えるようにしましょう。
不眠を解消するには、生活習慣の改善が必須です。しかしセルフケアで改善せず長期化してしまった不眠は、病院での治療が必要な場合もあり、結果的に早く改善することもあります。
病院で診てもらうことに抵抗感を持つ人もいるかもしれませんが、不眠自体は特段珍しい症状ではありません。ひとりで悩みを抱えず、早めに受診するようにしましょう。