下肢静脈瘤の悪化防止や予防に効果的な対策とは?

2018/2/19 記事改定日: 2019/4/5
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

下肢静脈瘤とは、脚の静脈に瘤(こぶ)のような膨らみができることです。原因は様々あり、治療の必要がないものもあります。この記事では、下肢静脈瘤の悪化を防止する食事と運動療法について解説しています。

下肢静脈瘤の予防、悪化防止に効果的な食事とは?

下肢静脈瘤は血管の病気ですが、血管に作用する栄養を積極的に摂ることで進行を抑えることができるといわれています。
効果が期待できる栄養と食品は下記の通りです。

血管壁を強くして静脈の拡張を防ぐ
ルチンやビタミンB群、ビタミンEを積極的に摂取しましょう。ブルーベリーや紫いも、緑黄色野菜を食事に取り入れてください。
静脈瘤の発生を抑える
アントシアニンが効果的といわれています。うなぎや豚肉に多く含まれています。
血管の炎症や損傷を低下する
ビタミンCやビタミンE、βカロテンなどが有効とされます。野菜やフルーツなどに含まれています。
血液をサラサラにする(血液粘度を低下する)
EPAやDHAを積極的に摂取しましょう。青魚に多く含まれます。

下肢静脈瘤に効果的な運動とは?

下肢静脈瘤の一番の予防としては血管内における圧力の増加を防止する事が大切です。そのためには体内の中心に存在する大動脈や脚の内部の深部静脈の血行を良くする必要があります。

心臓へ血液を戻すためにふくらはぎの筋肉によるポンプ機能の充実と、腹筋や横隔膜、肋間筋による呼吸ポンプ機能の向上が大切です。
これらの機能強化には毎日の20分から30分程度の両腕を大きく振りながらの早歩きがオススメですが、屋内でも可能な運動があります。

その場歩きや踵の上げ下げを2分から3分行ったり、椅子に座っりながら貧乏ゆすりを15秒から30秒したり、座って息を吸いながら両腕を曲げて胸を開き一気に息を吐きながら腕を前に押し出す運動を5回、1日2セット行ってみましょう。

下肢静脈瘤の予防で、食事や運動以外にできる対策はある?

下肢静脈瘤を予防するには、適切な食生活や運動習慣以外にも以下のような対策を行うようにしましょう。

  • ふくらはぎのマッサージをこまめに行う
  • 長時間の立ちっぱなしを避ける
  • 足がむくみやすい人は弾性ストッキングを着用する
  • 足をやや高くして寝る
  • デスクワークが多い人は、足の指や足首をこまめに回す、などの運動を行う

おわりに:下肢静脈瘤を発症したら、すぐに病院で診てもらうことが大切

基本的に下肢静脈瘤は良性疾患です。発症したからといってすぐに命に関わってくるという事はありません。そのためそのまま放置してしまう場合も多くその結果症状が進行してしまいます。

根本治癒には手術が必要です。ただし、全ての人が手術が必要なわけではありません。下肢静脈瘤がある場合は、病院を受診し、手術が必要かどうかや、日常の中でどのような対策をすればいいかを医師に相談し、自分にあった治療とセルフケアができるようにしましょう。

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