陰茎折症を放置すると性行為に支障が出ることが多い!?

2018/1/15

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

陰茎折症とは、ペニスがポキッっと音をたて折れてしまうことです。性行為(セックス)中に起こることが多いトラブルといわれています。デリケートな部位の損傷なので、受診をためらう人もいるかもしれませんが、治療が遅れると性行為に関する深刻な問題に発展する可能性があるのです。

陰茎折症とは?

陰茎折症は、ペニスが折れてしまうことです。勃起した陰茎に極度な力が加わることにより、ポキッというクラック音(海綿体白膜の断裂音)とともに激しい痛みが生じます。そして陰茎の屈曲や、広い範囲にわたる赤や紫色の腫れが認められます。この色の濃い腫れは、内出血による症状です。このように、主症状は患部の疼痛、変形および変色ですが、受傷した瞬間の断裂音も特徴的といわれています。

日本における年間の陰茎折症の発症率は30万に1人というデータがあります。頻度の高い疾患ではありませんが、勃起が可能な男性であれば誰にでも起こりうる外傷です。20~30歳代の男性に起こることが多いといわれていますが、より高い年代であっても発症の可能性はあります。

陰茎折症はどんなときに起こりやすい? どうすれば防げる?

陰茎折症は、勃起時に外部から強い力(1500mmHg超の圧力)が加わることで、血液を貯める袋である海綿体白膜が断裂し発症します。たとえば、セックスの最中に女性の腟からペニスが抜けて女性の恥骨にぶつかり発症したケースや、朝立ちした状態で寝返りを打ったとたん発症したケース、勃起時に用を足そうとしてペニスを手で動かしたとたん発症したケースなどがあります。

陰茎折症は発症の予防が非常に重要です。うつ伏せで寝る習慣がある方は床にペニスが当たることで陰茎折症を発症してしまう可能性があるため、マットレスの素材等を柔らかくするとよいでしょう。

陰茎折症はできるだけ早く治療することが大切

陰茎折症を発症した場合は、断裂した海綿体白膜を外科手術で縫合する必要があります。速やかに治療を行わないと断裂部が瘢痕となり、勃起しても陰茎が変形・湾曲して正常な性行為が困難となったり、勃起時に痛み(有痛性勃起)が生じることで治療薬を使うことが難しい難治性のEDとなってしまう可能性があります。また、重度で尿道断裂に至るなどしている場合の予後はよくなく、陰茎形成術、尿道形成術などが必要となります。尿道損傷が生じる割合は約6%とされ、これにより排尿困難や血尿が発症する可能性があるといわれています。

おわりに:陰茎折症は早期の治療と発症予防が重要!

陰茎折症を発症した場合は、放置すると性交渉にも支障が生じかねないため、可能な限り早期の治療が求められます。しかしそれでも完全に原状の回復につながるとは限りません。予防が何より大切です。

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