タバコをやめる!禁煙を成功させる7つのタイミング

2017/3/21

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

1.タバコが大好き。やめるつもりもない。
2.タバコは好きだけど、できればやめたい。
3.タバコは好きではないが、やめる気はない。
4.タバコが嫌いでやめたいが、やめられない。
5.特に何も考えず習慣で吸っている。
6.タバコが大好きだけど、早くやめたい。でも、無理。
7.好きでも嫌いでもないが、いずれやめたい。

なぜ、タバコを吸っていて、禁煙の意志があるかどうか尋ねれば、だいたい以上の7パターンのどれかにあてはまるかと思います。

しかし、「タバコが大好き。やめるつもりもない。」のに、禁煙して、さらに成功した人がたくさんいます。そのきっかけは何だったんでしょうか?

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タバコをやめた理由

たくさんの人がタバコをやめた理由に、以下のものがあります。
・健康状態を改善するため
・呼吸器系や心臓に問題があって・・・
・高血圧で・・・
・家系に癌が多くて・・・
・息がきれて・・・
・口臭がひどいと言われて・・・
・体臭が周囲に迷惑がられて・・・

タバコをやめると、上のような問題が発生する可能性が「確実に」低くなります。そのほかにも、健康上や精神上、さまざまなメリットがあります。

タバコがやめやすい「7つの禁煙タイミング」

ここでは、そのメリットを享受するため、タバコをやめやすくする「7つの禁煙タイミング」を紹介していきます。

新年の抱負で

新しい年が来ると、新年の抱負を決める人は多いもの。そでなかでも、禁煙はポピュラーな抱負のひとつになっています。

目標は、より小さなステップに分けるのが効果的。一段階を達成するごとに、ごほうびを設定してください。

禁煙していることを周囲に伝え、一日一日、成功によって得られたメリット(財政的、肉体的、精神的)を日記に記録しましょう。目標達成に役立つ無料の禁煙サポートが、ネット上にたくさんあります。

妊娠して

子どもが欲しい場合、あるいは既に妊娠している場合、禁煙したほうがいい3つの重要な理由があります。
・母子ともに健康であること
・出産中に問題がおきる可能性を低くすること
・子どもの成長への悪影響を避ける

タバコは母体と胎児に害を与えます。妊娠中に喫煙すると流産のリスクが高まり、早産や先天的に障害を持った状態で生まれる可能性も高くなります。

また、妊娠中の喫煙は、死産や乳幼児突然死症候群のリスクをも高めます。 もちろん、受動喫煙にさらされることも、胎児にとって有害です。妊娠時、つわりでタバコのにおいに嫌悪感が出ます。そのため、さほど困難もなくタバコをやめる妊婦がたくさんいます。タバコへの嫌悪感は、ニコチンとの縁を切る絶好のチャンスです。

禁煙デーで

毎年約100万人の喫煙者、特に女性喫煙者が、禁煙デーに禁煙しようとしています。 禁煙デーを禁煙スタート日に選べば、自分が禁煙に取り組む100万人のひとりであり、たくさんの同志がいることに気づきます。

苦労、よろこび、成功など、思いをともにし。共感してくれる人がいることが、どれだけ素晴らしいことか、想像してみてください。

体を鍛えるため

喫煙は持久力を大幅に減らし、運動した後、回復に時間がかかります。トレーニングプログラムや新しいスポーツをはじめようと思うのであれば、また、すでにはじめているのであれば、禁煙の効果はすぐに実感できます。

禁煙すれば、息苦しさもなくなり、スポーツを楽しめるようになり、集中力も維持しやすくなります。

また、運動は、禁煙初期に現れる「吸いたい衝動」を和らげる、という研究結果があり、禁煙に伴う体重増加も防ぐことができます。

祖父母になって

できるだけ長く、生まれたばかりの孫と過ごしたいと思うでしょうし、赤ちゃんの健康を害する可能性があります。息子さんや娘さんが、赤ちゃんのそばでタバコを吸うことをどう思うか、考えてみてください。

受動喫煙で副流煙を吸う子どもは、アレルギー、喘息、胸部感染および呼吸の問題など、深刻な症状が出るリスクがあります。

病気

健康、そして生命をも脅かす症状が発症した場合、禁煙のいい機会になります。生活習慣病は、ニコチン中毒の改善に役立つ、人生を変えるイベントです。

もう体は壊れきっている、やめるには遅すぎる、と思うかもしれません。しかし、それは正解ではありません。タバコを喫煙後、20分経過すれば、体内機能は回復しはじめるのです。

入院

病院は人を健康にするための場所であるため、たいていの病院は、敷地内での喫煙を認めていません。

生涯にわたって禁煙するいい機会と捉えて入院すれば、タバコを吸えないイライラを感も前向きなイライラになります。

また、手術を受ける予定がある場合、入院前に禁煙しておくと回復が早まり、合併症の可能性が少なくなるというおまけもあります。入院中、ニコチンの離脱症状を乗り切れるよう、ニコチン補充療法(NRT)をはじめとするたくさんのサポートを利用することもできます。

おわりに ~禁煙を成功させる7つのタイミング~

調査によれば、ほとんどの喫煙者は、急に思い立って禁煙したくなることがわかっています。しかし、ほんの気まぐれでモチベーションが低いような場合は、三日坊主で失敗に終わることがほとんどのようです。

しかし、特定のイベントや人生を左右するような出来事、病気、強い決意などがきっかけの場合、成功確率は急カーブを描いてはねあがるようです。禁煙を思い立ったら、モチベーションを高めて、ぜひ、成功へ導いてください!

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