舌炎の原因を詳しく解説②:食品やタバコなどからの刺激、唾液の減少

2018/2/14

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科

川俣 綾 先生

舌炎はさまざまな原因で発症する舌の炎症の総称です。舌にできた傷や割れ目がきっかけで炎症が起こります。舌炎は胃の不調や傷だけでなく、食べ物やタバコが原因で発症することもあります。この記事では、食べ物やタバコなどによる舌炎について解説します。

舌炎はどんな病気?

舌炎とは舌に傷ができたり、内科的な原因により舌が割れたような状態になり、そこから感染を起こして炎症が起きている状態です。舌炎はさまざまな原因で起こる舌の炎症の総称です。
症状としては、外傷性の場合、傷ができた部位に細菌感染があると赤く腫れてきて強い痛みを伴います。痛みがひどくなると会話ができなくなったり、食事をとることさえ難しくなることもあります。内科的な原因で舌に炎症が起こるものは、そのほとんどが胃腸病で起こり、炎症の程度も軽度のものが多く少し痛む程度です。
炎症が起きている部位によって、舌の先端、舌全体、舌の中央部に分類されます。このほか、粘膜にできるものもあります。主な発症原因として、栄養素の不足や自律神経失調などがあります。

食品やタバコによる刺激で舌炎が生じることがあるって本当?

日常生活の中でありがちな出来事が、舌炎の原因となっている場合もあります。それは刺激の強い食べ物や飲み物が原因となっている場合です。濃いアルコールや辛い食べ物が代表的なものですが、熱い食べ物や飲み物でやけどすることも舌炎の原因となります。これらは誰もが関係している発症原因です。
もうひとつはタバコです。タバコの煙によるやけどもそうですが、タバコに含まれるニコチンには血管の収縮作用があるため、口の中の粘膜の血流が悪くなって舌炎を起こしやすくなります。

古くなった歯の詰め物、銀歯なども舌炎の原因になり得る?!

歯の詰め物が舌炎の原因になっていることもあります。歯の詰め物は、歯にしっかりとフィットしていれば問題ないのですが、継ぎ目に虫歯ができてしまうと、その部分が削れてとがってしまうことがあります。この部分が舌を傷つけてしまうと、そこから感染を起こして舌炎を発症します。
また、虫歯の治療で使われる銀歯も舌炎の原因となります。金属はもともと電気を帯びているため、唾液を介して電流が生じ、舌に刺激を与えることがあります。また、もともと金属が体に合わない体質の人もいます。このような場合、金属が常に口の中にあること自体が舌にとって大きな刺激となってしまいます。

唾液の減少が舌炎を引き起こすこともある?!

舌や粘膜が傷つきやすくなる要因として、口腔内の乾燥もあります。口腔内は唾液が分泌されることで乾燥しないようになっていますが、何らかの原因で唾液の量が少なくなると、口腔内が乾燥して傷つく可能性が高くなります。
唾液の減少を招く原因として、脱水や自律神経のバランスの乱れ、ストレス、薬の副作用があります。口腔内が乾燥する副作用をもたらす薬には、抗コリン薬、抗うつ薬、抗パーキンソン薬、アレルギー薬などがあります。また、病気で唾液の分泌が悪くなるものとして、糖尿病やシェーグレン症候群といった病気があります。

おわりに:食べ物や虫歯、唾液の減少が舌炎の原因になることもある

舌炎は刺激の強い食べ物を食べたり、喫煙が原因で発症することがあります。また、薬の副作用で唾液が少なくなったために発症することもあります。この機会に、胃の不調以外にも舌炎を発症する原因があることを知っておきましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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