記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/19 記事改定日: 2019/5/21
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
手足口病は子供に多く見られる夏風邪のひとつです。
こちらの記事では、手足口病ではお風呂に入ってもよいのか、入る場合にはどのようなことに注意しなければならないのかなどについて解説します。
手足口病とは、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスなどによって引き起こされる、いわゆる夏風邪の一種です。
口の中だけでなく手のひらや足の裏、首の裏、背中などに多数の水疱が生じるため、手足口病を発症している際にお風呂に入ると何か問題が起こってしまうのではないかと疑問を持たれる人も多いと思います。
ただ、基本的には手足口病にかかったときにお風呂に入っても問題はないといわれています。
いつから入浴してよいのか明確な決まりはありませんが、以下のような症状が見られる場合には、入浴は避けてください。
手足口病の際にお風呂に入る場合には、以下のような点に注意してください。
手足口病は乳幼児の集団生活で感染が広がりやすいことが知られています。これは、低年齢の子供は抵抗力が低いことに加え、手足口病には以下のような感染経路があるためです。
とくに兄弟の場合は親が気を付けていても濃厚に接触することが多く、ひとりが感染すると他の兄弟も感染する確率は極めて高いといえるでしょう。
お風呂での兄弟の接触を避けることは難しいものです。感染した子供の水疱が破れたり鼻水や唾液が出たりしてウイルスが排出され、他の兄弟がウイルスを吸い込んでしまうことも考えられるため、兄弟を一緒に入浴させるのは控えたほうが良いでしょう。
手足口病を予防するには、上記の感染ルートをシャットアウトすることが大切です。
特に、接触感染や糞口感染を予防するには手指に付着したウイルスを体内に取り込んでしまう前に取り除くため、こまめな手洗いを心がけましょう。手洗いは水洗いのみでは効果が薄く、しっかりと泡立てた石鹸で、手のひら、指先、指の間、爪、手首まで丁寧に洗浄するのがポイントです。
また、手洗い後は可能であれば手指をアルコール消毒しましょう。
手足口病に罹っていても、基本的にはお風呂に入っても問題はありません。ただし、手足口病の原因ウイルスは感染力が高いため、他の家族に感染を広げないよう、入る順番やタオルの共有などには十分に注意しましょう。