記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/6
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
カンジダ症は、女性が発症することが多い感染症のひとつと言われていますが、男性や子供も発症する可能性があると言われています。この記事では、どんなときに男性や子供がカンジダ症を発症してしまうかを解説します。
カンジダ症とは、なんらかの原因で真菌のひとつであるカンジダが女性の腟や外陰部で繁殖し、症状を引き起こす感染症です。女性に多くみられる感染症ですが、男性や子供が発症することもあります。
また、カンジダ症は性行為を通じてパートナーの男性、もしくは女性にうつしてしまうことがあります。
女性がカンジダ症を発症すると、腟や外陰部のかゆみや痛み、カッテージチーズ状のおりものが出てくるといった症状がみられますが、男性が発症すると、亀頭や包皮が赤くなったり、かゆみやただれがみられたり、白っぽい苔のようなものが出てきたりします。
カンジダ症がうつる可能性がある行為として、オーラルセックスがあります。もともとカンジダ菌は、口腔内にも存在する常在菌であるためです。また、コンドームをつけて性行為をすれば、カンジダに感染する可能性はかなり低くなりますが、100%感染を予防できるとは言い切れません。
性行為でパートナーからうつされた場合、性行為から3日くらいでカンジダ症を発症します。
母親、もしくは父親がカンジダ症を発症しているとき、子供と一緒にお風呂に入ってもうつる可能性は低いです。というのも、入浴中は体を洗い流したり、汗をかいたりするので、カンジダ菌が特定の部位に付着したままになることはほとんどないためです。
ただ、入浴中にカンジダ症の人と接触したり、タオルなどを共有したりすると、カンジダ菌が子供にうつる可能性はあります。子供への感染を防ぐためにも、お湯につかった後はシャワーでしっかり体を洗い流すとともに、入浴後のバスタオルは、カンジダ症を発症している人とそうでない人とで別々のものを使いましょう。また、カンジダ菌は湿度があると繁殖しやすいので、入浴後はバスタオルでしっかり水分を拭き取ってください。
もし、子供にカンジダ症をうつしてしまったかもしれないと思ったときは、小児科や皮膚科で診てもらってください。
カンジダ症は女性が発症することが多い病気ですが、性行為を通じて男性にもうつる可能性があります。また、子供と一緒にお風呂に入っても基本的には問題ありませんが、タオルなどを共有してしまうと感染リスクが高くなります。もし一緒に入浴するときは、タオルは別々のものを使うとともに、湯船から出たときはシャワーでしっかり洗い流しましょう。