頭痛にロキソニン®が効かないのはどんなとき?

2018/5/16 記事改定日: 2019/3/1
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ロキソニン®は非常に一般的な鎮痛薬で、頭痛時に服薬される方も多いですが、実は頭痛にロキソニン®が効かないことがあるのです。その理由について、以降で詳しく解説していきます。

ロキソニン®が効かない頭痛とは、どんな頭痛?

よくある慢性頭痛の種類に、「片頭痛」と「緊張型頭痛」がありますが、このうちロキソニン®が効きやすいのは緊張型頭痛の場合です。

緊張型頭痛とは、長時間のPC業務などからくる肩こりや眼精疲労によって筋肉が緊張し、血流が低下したことで起こる頭痛と考えられています。そしてロキソニン®は、肩こりや首こりからくる痛みの原因物質・プロスタグランジンの増殖を抑制する作用によって、緊張型頭痛を緩和するといわれているのです。

対して片頭痛とは、片側(あるいは両側)のこめかみで、ズキンズキンと脈打つような痛みを感じる。吐き気を伴うことが多く、動いていると痛みが悪化するという特徴があり、頭痛が起こる前兆として、フラッシュのような光が見えることがある頭痛です。

なお、軽度の片頭痛であればロキソニン®で緩和することもありますが、ある程度強い痛みの片頭痛のときには、症状が緩和しないこともあります。

片頭痛は専用の治療薬がおすすめ

片頭痛には、トリプタン製剤という薬が有効です。
トリプタン製剤の種類としては、レルパックス®︎、ゾーミッグ®︎、イミグラン®︎、アマージ®︎などがありますが、これらの薬は片頭痛が起きてから服用するもので、予防薬ではありません。

トリプタン製剤は緊張型頭痛には効果を発揮しない、片頭痛専用の薬になります。また過剰摂取によって薬物乱用頭痛という別の頭痛を招く恐れもあるため、市販されていません。

病院で医師から処方してもらう必要があります。

病気やほかの原因で起きている頭痛の可能性も

ロキソニン®で改善しない頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛などの慢性頭痛、脳出血や脳腫瘍、髄膜炎などの脳の病気の可能性があります。

鎮痛効果が高いロキソニン®を飲んでも良くならない頭痛がある場合は、非常に危険な病気が潜んでいることもありますので早めに病院を受診して適切な検査・治療をうけるようにしましょう。

また、頭痛が改善しないからといって漫然とロキソニン®を飲み続けると、胃の粘膜が荒れたり、「薬物乱用頭痛」を引き起こすことも少なくありません。定期的に頭痛が生じる人も、病院で治療を受けることをおすすめします。

おわりに:ロキソニン®︎効かないときは、原因を把握するためにも病院で診てもらおう

頭痛でも片頭痛の場合は、ロキソニン®で効果を得られにくい傾向にあります。
服薬前に自分の頭痛のタイプが片頭痛なのか、緊張型頭痛なのか把握できればいいですが、一般の人が自己判断するのは難しく、他の病気が原因の頭痛である可能性も否定できません。
ロキソニン®︎で緩和しない頭痛は頭痛外来を受診し、適切な薬を処方してもらうようにしましょう。

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