骨粗鬆症の検査はどのくらいの頻度で受ければいいの?

2018/5/22 記事改定日: 2019/2/6
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

年齢を重ねてから骨がもろくなった、頻繁に骨折をする、背中や腰が痛い、などの症状がある方は骨粗鬆症かもしれません。
若い方でもあまりカルシウムを普段摂らない、極端なダイエットをしているという方は特に注意が必要です。ここでは、骨粗鬆症の検査について解説します。

骨粗鬆症の検査は、どのくらいの頻度で受ければいい?

女性は40歳以上、男性は60歳以上の人は骨粗鬆症の検査を受ける事が推奨されています。

特に女性の場合、閉経後は1年に1回ほど受けるのが良いとされていますが、1年間に3%以上の骨密度の減少がある場合は医師の診察を受けるため半年に1回は測定するようにしましょう。
また、男性の場合、70代以降は2年おきほどの測定が推奨されています。

4カ月に1度の検査であれば保険が適用されることもありますので、医療費の負担軽減にもつながるでしょう。

骨粗鬆症の検査は病院に行けば受けられる?

骨粗鬆症の検査は、一般的にはお住まいの近くにある保健センターや保健所で受けられます。

現在国が行っている公的な検診では、40、50、55、60、65、70歳の女性対象の節目検診などがあるので、その都度自治体で開催される検診をチェックして利用しましょう。

検査費用

自治体で行われている公的サービスとしての骨粗鬆症検査は、自治体によって費用は異なりますが、多くは無料または1000円以下の少ない負担額で受検することが可能です。

一方、自身で病院を受診して行う検査は健康保険が適応となることが多いものの、CTやレントゲンなどの画像検査、血液検査などの検査費用、診察料などを含めると、三割負担の場合3000~5000円ほどの必要になるのが相場です。
骨粗鬆症が気になる年齢になったら、自治体で行われる検診を積極的に活用するようにしましょう。

骨粗鬆症の検査―超音波検査、MD法などの骨密度検査

骨粗鬆症の検査では、必ず骨密度の測定が行われます。
骨密度検査とは、骨の中にあるカルシウムやミネラルの密度を計測するもので、若い人の骨密度の平均値と自分の数値が比較されたものが算出されます。

二重X線呼吸法(DXA法)
エネルギーの低い2種類のX線を使用し、全身の骨の骨密度を正確に測定します。
RA法(MD法)
アルミニウム板と手のひらをX線(レントゲン)撮影し、画像の濃淡の具合で骨密度を計測します。精度はあまり高くはありませんが、短時間で測定が可能なため、病院で頻繁に使用される検査です。
定量的CT測定法(pQCT法)
X線CT装置を使用して、海綿骨と皮質骨の骨密度を分けて測定します。
定量的超音波測定法
踵やすねの骨に超音波を当てて測定をします。X線を使用しない検査なので、妊婦さんにも適しています。

骨粗鬆症の検査―レントゲン検査

検査前の問診

現在起こっている症状についてはもちろんですが、その他にも、閉経時期や病歴、普段の生活習慣なども診断する上で重要になってくるため、聞かれることがあります。

X線(レントゲン)検査

主に背骨のX線写真を撮影し、骨折や背骨の変形、カーブの有無を検査していきます。撮影するときは、立ったままの状態で、首から腰にかけての背骨全体の写真や、骨折が生じやすい箇所の撮影をします。撮影時に少しの間息を止めたり、動かないまま同じ姿勢を続けたりすることがあります。

骨粗鬆症の検査で採血をするのはなぜ?

起こっている症状が、本当に骨粗鬆症によるものなのかを調べるために、血液検査や尿検査を行うことがあります(他の病気の可能性もあるため)。

また、骨吸収マーカー(血液中に含まれる骨形成や骨吸収時に放出される物質)を測定して、骨の状態や投薬治療の効果などを確認します。この検査では、腎臓の機能、貧血、血中カルシウム濃度など算出することができます。

おわりに:高齢者の方は定期的に検査を受けましょう。

閉経後の女性や高齢の男性が受ける骨粗鬆症検査ですが、検査方法はさまざまあり、色々な角度から骨の状態を診ることで、骨粗鬆症の有無を診断します。
検査には保険が適用される場合もあるので、事前にチェックをしてからお近くの保健センターなどへ受けに行きましょう。

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