発達障害とは、どんな状態のこと?大人と子供で違うところはある?

2018/5/23 記事改定日: 2019/2/17
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ひとえに発達障害と言っても様々な種類があり、大人と子供でも気づくきっかけが違ってきます。この記事では、発達障害とは何か、どのような症状が出るのかを解説していきます。

発達障害とは?

日本の発達障害の定義は、世界保健機構(WHO)の「ICD-10」(「国際疾病分類」第10版)の基準に準じ定められた「発達障害者支援法」により定義されています。

定義では、「「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。」と記載されています。

また、文部科学省の文書では「てんかんなどの中枢神経系の疾患、脳外傷や脳血管障害の後遺症が、上記の障害を伴うものである場合においても、法の対象とするものである」と記載されています。

発達障害の主な分類と主な種類

広汎性発達障害(ASD:自閉症スペクトラム)

コミュニケーションや社会性が困難になるとされている障害です。自閉症、アスペルガー症候群、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含んだ総称となっています

注意欠陥・多動性障害(ADHD:注意欠如多動性障害)

実年齢に伴わない言動や不注意、多動、衝動性などの症状が起こる障害です

学習障害(LD:学習障害、限局性学習症)

知的発達には問題が見られない場合で、聞く・話す・読む・書く・計算・推論するなどの特定の分野で問題が生じる障害です

知的障害

知的発達に遅れが生じる障害です

発達性協調運動障害

運動や手先の器用さに問題が生じる障害です

大人の発達障害と子供の発達障害

発達障害は大人と子供で症状の現れ方が異なることが多く、障害に気づくきっかけにも違いがあります。子供の頃は障害に気づかなくても、大人になって社会に出てから気づかれることも少なくありません。
特に近年では、発達障害の認知度が上がってきたことも影響し、大人になって初めて発達障害を指摘される人も多くいます。
自分や周囲の人が「発達障害かも?」と疑うきっかけになる症状や行動は、それぞれ次のようなものが挙げられます。思い当たる項目が多い場合は、一度専門機関で相談することをおススメします。

子供の場合

  • 人と目が合わない
  • 人見知りをしないが、同年代の子どもと一緒に遊ぶのが苦手である
  • 興味の範囲が極端に偏っている
  • 衣服や食事、おもちゃの並べ方などにこだわりが強く、思い通りにいかないとパニックになる
  • 学習面での苦手分野と得意分野の落差が激しい
  • 忘れ物が多い
  • 授業中などにじっと座っていることができない。
  • 友人を傷つけるような発言が多く、仲の良い友人ができない

大人の場合

  • 注意力や集中力が続かず、大きなミスを繰り返す
  • 時間を守ることが苦手である
  • 興味のない仕事をするのが苦痛である
  • 会議中などにソワソワして注意されることがある
  • 「空気が読めない」と言われることが多い
  • 物事に集中して取り組むのが苦手だ
  • 順序だてて物事を計画・実行することができない

おわりに:大人も子供も、気になる症状がある場合は早めに専門医に診てもらおう

発達障害の症状の出方は人それぞれであり、大人と子供でも「気づくきっかけ」は違ってきます。自己判断で見分けることは難しく、他の病気である可能性もありますので、気になる症状があるときは専門の医療機関を受診しましょう。

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