頭痛で眠れないときの対処法 〜 インフルエンザや生理による頭痛 〜

2018/5/19

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

インフルエンザにかかったり、毎月の生理で頭痛に悩まされ、あまりの痛みに眠れなかった…という経験はありませんか?今回はそんな頭痛で眠れないときの対処法をご紹介していきます。

頭痛で眠れないときの対処法:インフルエンザのとき

インフルエンザに感染すると、38℃以上の発熱や全身の倦怠感、関節痛、そして頭痛が主症状として現れます。
インフルエンザの頭痛はプロスタグランジンという原因物質の影響で起こるもので、プロスタグランジンは痛みを感じやすくする作用があるといわれています。

とくにインフルエンザの頭痛は痛みが強く、長引きやすい傾向にあるといわれています。激しい頭痛のために眠れない患者さんも少なくないでしょう。
このようなインフルエンザの頭痛を緩和するのに、効果的な対処法をいくつかご紹介します。

栄養補給

卵、豆類などのたんぱく質や、野菜類などからビタミン、ミネラルをしっかり補給しましょう。食事で栄養をとり、抵抗力を高めることでインフルエンザウイルスを撃退できれば、頭痛の緩和にも繋がる可能性があるでしょう。

冷やす

冷やしたタオルを首の後ろや脇の下に置きましょう。冷やすことで拡張した血管が収縮し、痛みが緩和しやすくなります。ただ、本来発熱はウイルスを体内から追い出すためのものなので、冷やしすぎると発熱が阻害され、インフルエンザが治りにくくなってしまうので注意しましょう。

温める

筋肉の硬直や収縮によって頭痛が起きている場合は、冷やしても頭痛は緩和しません。この場合は首周辺を温めて血行を促進することで、痛みが引いていくことがあります。

解熱鎮痛薬

インフルエンザと診断されると、高熱や頭痛の緩和のためにロキソニン®などの解熱鎮痛薬が処方されることがありますが、こうした解熱鎮痛薬はあくまで最終手段として服薬するようにしましょう。高熱や頭痛は本来ウイルスを追い出すための働きなので、薬によって熱を下げてしまうと、インフルエンザが長引く恐れがあるためです。
また、他の薬との飲み合わせもあるので、薬を飲むときは必ず医師に許可をとるようにしてください。

頭痛で眠れないときの対処法:生理のとき

生理(医学的には月経というのが一般的です)中や生理前に、頭痛に悩まされる女性も少なくないでしょう。こうした生理由来の頭痛は、「月経関連片頭痛」と「緊張型頭痛」に分けられます。

月経関連片頭痛の対処法

月経関連片頭痛は、生理周期に伴うエストロゲン(女性ホルモンの一種)の分泌量の急激な変動による、血流量の増大が原因で起こるものです。多くの場合生理開始2日前〜生理3日目にかけて起こり、こめかみ周辺のズキズキという強い痛みと、長時間続くのが特徴です。

こうした月経関連片頭痛は生理が終わると緩和しますが、眠れないほどつらい場合は以下の方法をお試しください。

冷やす

血流過多が原因で起こる頭痛のため、冷たいタオルなどで患部を冷やすのが有効です。マッサージなどで温めると痛みが悪化するので注意しましょう。

音や光を避ける

片頭痛は音や光などの刺激で悪化する傾向にあります。頭痛がひどい間は、眩しい光や大きい音を効かないよう、環境を整えることが有効です。

緊張型頭痛と対処法

生理になると経血を体外に排出するために、たくさんの血液が子宮へと集まります。このため他の部位の血液は不足しがちになり、脳の血液が足りなくなった場合は、酸素不足によって脳周辺の筋肉が緊張し、後頭部周辺に締め付けられるような痛みを感じるようになります。これが緊張型頭痛です。

こうした緊張型頭痛で眠れないときは、対処法として以下のことをお試しください。

温める

緊張型頭痛は血行不良による頭痛なので、マッサージや蒸しタオルなどで患部を温めたり、軽い運動をしたりして血行を促進することで、頭痛が軽減しやすいといわれています。

おわりに:頭痛の適切な対処法は症状や状態によって異なる。まず医師に確認を

ご紹介したように、眠れないほどの頭痛にも有効な対処法は存在します。ただし、「インフルエンザの頭痛は、冷やしすぎたり薬に頼ったりすると治りが遅くなる」「生理中の頭痛は温めて軽減するものと、悪化するものがある」といったふうに、自己判断で適切なケアを行うのは難しい側面があります。まずは医師に確認をとってから実践することをおすすめします。

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