オフィスでできる頭痛体操は? 首こりや眼精疲労由来の頭痛に効く体操も紹介

2018/5/22

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

長時間のデスクワークなどで、頭痛が慢性化している方は少なくありません。今回はそんな人に向けて、オフィスで簡単にできる頭痛体操のやり方や、首こりや眼精疲労からくる頭痛に効く体操などをご紹介します。

オフィスでできる頭痛体操

頭痛は大まかに「片頭痛」と「緊張型頭痛」に分けられますが、いずれも首の後ろをほぐす頭痛体操が有効な場合があります。とくに緊張型頭痛は、ストレスや長時間同じ姿勢をとり続けたことによる首周辺の筋肉のこりが原因で起こるものなので、こりをほぐす体操が同様に効果的です。ただし、片頭痛の場合は体を動かすと悪化することがあるので、体操をして頭痛が悪化したときは、すぐに体操を止めて安静にしましょう。

まずはオフィスでもできる、座りながら行える頭痛体操をいくつかご紹介します。

座りながらできる頭痛体操①

  1. 椅子に座り、顔を正面に向けて両足を揃える
  2. 左右の肩を前方向へ、交互に突き出すようにして体を回す(首の後ろの筋肉が伸びるように意識しながら行う)。これを2分間行う

座りながらできる頭痛体操②

  1. 椅子に座り、膝の上で両手を組む
  2. 組んだ両手を頭の上まで上げる
  3. 肩をそのまま後方へ引き、背筋を伸ばす。これを5回程度行う

首こりからくる頭痛に効く体操

首周辺の筋肉は日々頭を支え続けているため、疲労が溜まりやすいです。そして首こりや首の筋肉の疲労は頭痛の主要因の一つであり、こうした首こり由来の頭痛には後頸筋(こうけいきん:首の後ろ側にある筋肉群)を伸ばす体操が有効といわれています。やり方をご紹介します。

  1. 立った状態で正面を向き、両手を胸の高さで保つ
  2. 頭を動かさないよう、1本の軸を意識しながら、水平方向に腕を振り、両肩を大きく回す

眼精疲労からくる頭痛に効く体操

長時間PC業務を行うと眼精疲労に発展し、首こりや肩こり、頭痛などさまざまな不快症状が引き起こされます。こうした眼精疲労由来の頭痛には、目の周りの筋肉をほぐす体操が有効な場合があります。

  1. 左右の目で交互にウインクする。ウインクのスピードや強さを変えつつ、それぞれ20回程度行う
  2. 両目を固く閉じて、思い切り見開く。これを3回行う
  3. 両目で左眉毛の方を見つめる。その後右眉毛の方を見つめる。それぞれ3秒ずつ行う
  4. 両目で左ほほを見つめる。その後右ほほを見つめる。それぞれ3秒ずつ行う
  5. 両目で左耳を見つめる。その後右耳を見つめる。それぞれ3秒ずつ行う
  6. 両目でおでこの方を見つめる。その後顎を見つめる。それぞれ3秒ずつ行う
  7. 両目で鼻を3秒ほど見つめる
  8. 左回りにゆっくりと眼球を回す。その後右周りで回す。それぞれ3回行う
  9. 最後に寄り目にして5秒ほどそのままにする

おわりに:ちょっとした時間でも行いやすい頭痛体操。ぜひお試しを

いかがでしょうか。ご紹介した頭痛体操はいずれも手軽に実践できるものばかりです。オフィスでのスキマ時間を見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。

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