記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/6 記事改定日: 2019/8/2
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
水下痢自体は決してめずらしいものではありませんが、つらい症状ではあるので早めに回復させたいですよね。
今回は突然悩まされることもある水下痢の原因と対処法をご紹介していきます。
腹痛や水下痢は急性腸炎が原因になることが多いです。
急性腸炎は腸に炎症が起きている状態のことで、激しい水下痢のほか、発熱や食欲不振などの症状も現れます。
急性腸炎には
がありますが、非感染性の急性腸炎はあまり多くありません。
急性腸炎自体は1週間ほどで治っていきますが、その間はひどい水下痢と腹痛に悩まされることになります。
急性腸炎の水下痢は固形の食べものを断つ(絶食)ことで対処できます。ただし、飲まず食わずでは脱水症状になってしまうので、電解質や糖分がバランスよく入っている経口補水液などでこまめに水分補給しましょう。経口補水液がないときはスポーツドリンクでもかまいません。
水下痢が落ち着いてきたら胃腸に負担をかけないような
などから食事を再開してください。
お酒やコーヒー、炭酸飲料などは胃腸を刺激するので、水下痢が出ている期間中は避けるようにしましょう。
小腸から流れ込んだ飲食物などの液状の消化物が便のもとになり、大腸内で水分を吸収されることによって固形物(便)となります。何らかの原因で大腸での水分吸収が十分に行われなくなるとな、液状の便(水下痢)が排出されるようになるのです。
大腸での水分吸収が低下する原因には
などがあります。
水下痢が続くと体内の水分が多く奪われて脱水に陥る危険がありますので、水下痢が2~3日以上続いたら病院を受診しましょう。もし吐き気などもあって十分な水分が摂れないときは、そこまで待たずできるだけ早く受診して治療を受けてください。
また、高熱を伴う水下痢や血液交じりの便(血便)があるときは
などの危険がありますので、早急な受診を心がけましょう。
水下痢には感染性と非感染性がありますが、どちらであっても深刻なものでなければ
で回復します。
ただ、長期間続いているときや、発熱や血便などがあるときは病院での治療が必要な病気の可能性があります。
気になる症状があるときや長引いている水下痢があるときは、早めに病院に行きましょう。