陰茎(ペニス)ケアについて ― 清潔に保つための方法

2017/3/23 記事改定日: 2019/8/7
記事改定回数:2回

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

陰茎(ペニス)は、男性にとってとても大切な体の部位ですから、粗末に扱わず、常に清潔に保つことが大切です。この記事では、陰茎を清潔に保つための方法を解説します。

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具体的なケアの仕方

入浴中に陰茎(ペニス)を洗うときは、温水でやさしく洗います。包皮がある場合は、そっと下げて内部を洗ってください。そのままにすると、恥垢(ちこう)と呼ばれる分泌物がたまる恐れがあります。

恥垢は陰茎のひだにたまる垢で、臭いの原因となります。また、恥垢が尿で汚れたり、湿ったりすると、細菌感染を起こして亀頭包皮炎を発症する可能性があります。亀頭包皮炎を発症すると、包皮の赤みや腫れ、水ぶくれといった症状がみられます。

包皮のケア

包皮のケアを怠ると亀頭包皮炎を発症したり、悪臭がしてパートナーを不快な思いにさせてしまったりする恐れがあります。だからいって、赤ちゃんや幼児の包皮を無理やり下げる必要はありません。かえって痛みや怪我の原因になりますし、子どもの陰茎はまだ包皮に覆われている状態になっているのが普通です。

子どもの場合、包皮の内部まできれいにすることは大事ですが、石けんやボディーソープで洗いすぎると痛みの原因になることもあります。お湯で1日1回、丁寧に洗ってあげるだけで清潔な環境を保てます。ただ、もし石けんを使いたいときは、肌への負担がなるべくかからないよう、低刺激のものや無香料のものを選んでください。

なお、陰茎にべピーパウダーを使うと、粉が包皮の下に入って刺激を与える恐れがあります。使わないようにしましょう。

精巣および恥骨のケア

陰茎と睾丸の根元を清潔にすることも大切です。陰茎や睾丸はたいてい下着に隠れており、汗がたまりやすくなっています。このため、不潔なままで過ごしていると、汗と体毛によって不快な臭いの原因となります。

臭いを防ぐためには、入浴時に丁寧に洗うことが大切です。睾丸と肛門の間も忘れずに洗いましょう。また、月に一度くらいで構わないので、お風呂やシャワーの後に睾丸にかたまりのようなものがないかをチェックするのもおすすめです。今まではなかったかたまりや腫れに気づいたら、念のため病院でみてもらいましょう。

おわりに:陰茎は温水でやさしく洗おう

  • 陰茎を不潔にしていると異臭や病気の原因になる
  • 大切なパートナーのためにも、しっかりケアすることが大切

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