記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/6/13 記事改定日: 2019/9/18
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
もし外出先で貧血で倒れそうになったときは、どう対処をすればいいのでしょうか?また、貧血を改善する食事としてはどのようなものがあるのでしょうか?貧血の対処法や食事について解説していきます。
普段から貧血気味の人は、水分補給をこまめに行ったり、着圧式(ひざ下を圧迫するタイプの)ストッキングや靴下を活用して、血圧の急激な低下を予防するとよいでしょう。また、貧血以外の原因で立ちくらみが生じたときは、過労や寝不足などで心身に負担がかかっている可能性があります。日ごろから規則正しい生活を心がけてください。
以下のような症状がみられるとき、転倒する恐れがあります。
このような場合、以下のような応急処置をとってください。
原因や程度にもよりますが、貧血は食事を見直すことで改善することがあります。以下の栄養や食べ物を積極的に摂るように心がけましょう。
鉄分は全身に酸素を送り届ける働きがある、ヘモグロビン(血色素)の構成要素です。貧血のときは、鉄分不足によって体が酸欠状態になっています。
※レバーにはビタミンAが多く含まれているため、食べすぎによるビタミンA過剰症に必要しましょう。
タンパク質もヘモグロビン(血色素)の構成要素で、全身に酸素を送り届ける働きがあります。
ビタミンCは鉄分の吸収率を高める効果があるので、鉄分と一緒に摂取すると効果的です。
貧血改善には、食事から鉄分やビタミン、タンパク質などを積極的に摂取することも大切です。ここでは、貧血改善によいおすすめレシピを3つご紹介します。
ひじきには豊富な鉄分が含まれています。カロリーも低く、ミネラルやビタミンも豊富なため、カロリーを気にせず貧血改善を図ることができます。
乾燥ひじきは水で戻して柔らかくします。磯臭さが気になる人は、熱湯を回しかけると臭いを軽減することができます。人参やインゲンなどのお好みの野菜を細かく刻んで良く茹で、戻したひじき・野菜・ツナ缶を混ぜ合わせ、マヨネーズや塩コショウ、しょう油などで味を整えて完成です。
レバーや小松菜には多くの鉄分が含まれています。中華炒めにすることで、満足感のあるメインメニューになります。
鶏レバーは、5~10分ほど水に浸けてしっかり血抜きし、すりおろし生姜・すりおろしにんにくと酒に浸けておきます。下処理したレバーと小松菜を一口大に切り、油を熱したフライパンで小松菜をよく炒め、レバーとニンニクのみじん切りを投入。よく火が通ったら、中華スープの素、塩コショウ、しょう油、砂糖などでお好みに味付けして完成です。
プルーンは鉄分の宝庫と言われる果物です。鉄分以外にも、葉酸やビタミンB6など赤血球を作るのに必要な栄養素が多く含まれているため、貧血対策に非常に有用とされています。そんなプルーンをスムージーにすることで、デザート感覚で貧血対策を楽しみましょう。
ドライプルーン、バナナ、キウイなどお好みの果物をカットし、ヨーグルト、牛乳、砂糖と共にミキサーにかけて撹拌すれば完成です。
ただし、急に立ちくらみが起こったときは対処が難しいです。ひどい貧血症状が起こらないよう、食事を工夫するなどして普段から貧血で倒れないように気をつけましょう。