食事で胆石予防! おすすめの食べ物や食事のコツを紹介

2018/6/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

日本人の成人のうち、10人に1人は持っているといわれる「胆石」。胆石発作が起こると、みぞおちや右上腹部などに痛みが起こることでも知られていますが、この胆石は、食事を工夫すれば予防できるともいわれています。以降では予防におすすめの食べ物や、食事のコツなどについて紹介していきます。

胆石を予防するには「食事」が重要!

胆のうや胆管にできる胆石には、主に以下の種類があります。

  • コレステロール胆石
  • 色素胆石
  • 炭酸カルシウム石
  • 脂肪酸カルシウム石 など

このうち、胆石症のおよそ6割を占めるといわれるのが「コレステロール胆石」です。コレステロール胆石は、胆汁内のコレステロール濃度が高くなりすぎたために発生するもので、肥満や食生活の乱れ、妊娠、加齢などが原因で起こります。

実際、日本国内での胆石症の患者数は、食生活の欧米化とともに増加傾向にあることから、胆石症の発症や再発を予防するには食生活の改善が重要と考えられています。

胆石予防につながる食べ物は?

胆石の発生を予防するには、脂っぽいものやコレステロールの高い食事を避けることが重要です。そして普段の食事では、コレステロールの吸収を抑制したり、コレステロールを含んだ胆汁を排出させる作用のある水溶性食物繊維を積極的に摂取しましょう。

また、コレステロール胆石を溶かすのに必要な胆汁酸のもととなる、ビタミンCの摂取も重要です。具体的には、以下の食べ物を積極的に食べるようにしましょう。

  • 豆類
  • ブロッコリー
  • さつまいも
  • ほうれん草
  • かぼちゃ
  • ピーマン
  • りんご
  • バナナ
  • オレンジ
  • キウイ など

食事抜きやコレステロール不足も胆石の原因に!?

脂っこい食べ物の過剰摂取は胆石の発生につながるものですが、かといって脂質を含む食べ物を一切とらないと、かえって胆石ができてしまう可能性があります。
なぜならコレステロールは胆汁酸を作る材料でもあるため、コレステロール不足だと胆汁酸の濃度が低下し、コレステロールをうまく排出できずに、胆石ができてしまうことがあるのです。さらに、脂質を含む食べ物はタンパク質の補給源でもあるため、脂質を減らすとタンパク質不足に陥り、ほかの健康リスクを招く恐れもあります。

また、食事を抜くことも胆石ができやすくする原因です。食事をしないと、消化に使うはずの胆汁が胆のう内で余ってしまい、胆汁が濃縮し胆石になりやすくなるからです。

以上の点から、胆石を予防するためにはタンパク質の量を確保しつつ、コレステロールや脂質を上手にカットすることが重要です。例えば、牛肉や豚肉ならモモ肉やヒレ肉、鶏肉なら胸肉やササミを選んだり、魚介類であれば白身魚を選ぶようにするといいでしょう。

胆石予防にコーヒーがいい?

コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸には、脂肪の分解を促進する効果があることから、コレステロール胆石の発生を予防する効果も期待できる、という説もあります。ただし基本的には食事のバランスが重要なので、コーヒーの摂取は適量に抑えてください。

おわりに:食材をうまく選んで栄養バランス良く、胆石を予防しよう

胆石を予防するには、脂っぽい食べ物の過剰摂取を避けることが重要ですが、過度にコレステロールや脂質をカットしすぎるのも胆石の原因となります。食材や調理方法をうまく工夫して、バランスの良い食生活を心がけましょう。

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