花粉症のレーザー手術を受けるメリット・デメリットって?

2018/6/18

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

薬やマスクをつけて症状をおさえる以外にも、花粉症の治療方法として、レーザーによる手術治療の選択肢があることをご存知でしょうか。
今回は花粉症のレーザー治療について、その効果やメリット・デメリット、レーザー治療が適している人の特徴を解説していきます。

花粉症のレーザー手術って効果はあるの?

花粉症のレーザー手術とは、特に花粉症による鼻水や鼻づまりの症状に効果的な治療法で、成功すれば半年~数年単位で症状を抑える効果が期待できます。
手順としては、まずアレルギー反応を起こしている鼻の粘膜にガーゼで麻酔をかけ、レーザーを照射してアレルギー反応を起こしにくいよう変異させる治療法です。

このレーザー手術による花粉症治療の具体的なメリットは、以下の通りです。

  • 痛みと身体への負担が少なく、日帰りで手軽に手術ができる
  • 保険適応の対象であるため、安価で治療が受けられる
  • 薬の副作用として心配される、眠気に見舞われる可能性がない
  • 成功すれば鼻づまりで約70~80%、くしゃみ・鼻水に約50~60%の確率で症状が軽減される
  • 薬と併用することで、少量の薬でも不快な症状を抑えやすくなる

花粉症による鼻の症状が辛く、少しでも軽減させたいという人には、魅力的な治療法といえるでしょう。

レーザー手術のデメリットは?

以下に花粉症治療のためにレーザー治療を受けることによるデメリットもご紹介します。先に述べたメリットとあわせて、確認しておいてください。

  • 鼻の粘膜に処置するため、鼻の症状にしか効果が期待できない
  • 術中・術後に多少の痛みや出血、鼻粘膜の萎縮や癒着など副作用が出る恐れはある
  • 手術から1週間程度は、一時的に鼻の花粉症症状が悪化することがある
  • 効果は長くても3年程度で、半永久的に効果が持続するわけではない

レーザー手術に向く人、向かない人は?

次は、レーザー手術治療に適している人・適していない人の特徴を見ていきましょう。治療法に魅力を感じていても、体質によってはレーザー手術を受けられない可能性もありますので、よく確認してください。

レーザー手術による花粉症治療に向いている人の特徴

  • 特に鼻づまりの症状がひどく、薬による効果が十分でないと感じる人
  • 症状がひどく、薬を飲んでいないと日常生活に支障をきたしてしまう人
  • 妊娠中や授乳中など、服薬できない事情があって、薬を飲みたくない人
  • 常用している薬が多いので、服用する薬の種類を減らしたい人
  • 仕事で車を運転するなど、事情により治療で眠くなる可能性を少しでも低くしたい人

レーザー手術による花粉症治療に向いていない人の特徴

  • アレルギーではなく、鼻のかたち(鼻中隔湾曲症)で鼻づまりを起こしている人
  • 手術前に使用する麻酔薬に対して、アレルギーがある人
  • 麻酔のためのガーゼや、手術器具が鼻に入れられない人
  • 数十分の手術の間、じっとしていられない人(小児など)

レーザー手術を行うかどうかの判断は、最終的には医師にゆだねられます。自分の症状と希望を伝えたうえで医師に診断してもらってください。

おわりに:自分の症状と体質を医師に相談の上、レーザー手術の検討を

花粉症によって、特に鼻づまり、鼻水、くしゃみなど鼻のアレルギー症状に苦しんでいる人にとって、レーザー手術は魅力的な治療の選択肢です。保険適応で痛みや出血も少なく、数か月~数年の間症状が軽減されるのであれば、受けてみたいと考える人も多いでしょう。興味がある方はこの記事で紹介したメリットとデメリット、そして自分の手術への向き不向きをよく確認したうえで、医師に相談してみてください。

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