記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/8/2
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
あらゆるコミュニティに、一定の割合でLGBTの人は存在するとされています。では、小学校や中学、高校などの教育現場では、LGBTの子供たちを取り巻くどんな問題が起こりやすいのでしょうか?解決策と併せて解説していきます。
まず、LGBTとはレズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(自身の性別への認識(性自認)が、体の性別と異なっている人)の略語です。
日本国内でのLGBTの人の割合は、全体の約8%といわれており、現在学校に通う子供たちにも一定の割合で存在すると考えられています。しかし、日本人は諸外国と比べてLGBTなどセクシャルマイノリティへの知識が不足しており、そのためにLGBTの子供たちがいじめを受けたり、自殺を考えたりすることが、教育現場でも問題視され始めています。
そこで近年では、教職員向けの教育委員会主催の研修や各学校の研修でもLGBTが取り上げられるようになってきています。実際の教育現場でLGBTの子供が困る可能性の高い場面としては、以下のことが挙げられます。
教育現場でのこうしたLGBTの問題を解決するには、教育機関や医療機関も含めた社会全体での取り組みが欠かせません。しかし、教員でもLGBTの子供の心の負担を減らすことはできます。具体的には、以下のような取り組みや姿勢が大切です。
2017年に、埼玉県の蕨市立小学校の男性教諭が、LGBTの子供が在籍するクラスでの授業中に「誰だオカマは」などと差別的な発言をしたことが問題となりました。学校に通うすべての子供のLGBTへの偏見をなくすためには、まずは教職員など周りの大人が、正しい知識と対応の仕方を身につけることが大切です。できる取り組みから始めていきましょう。