クラミジアの感染経路って? キスやお風呂で感染することはあるの?

2018/7/26 記事改定日: 2019/5/23
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

現在最も多く見られる性病といわれている「クラミジア」。このクラミジアはキスをしたり、お風呂にいっしょに入ったことが原因で感染する可能性はあるのでしょうか?
この記事では、クラミジアの感染経路について解説していきます。

クラミジアの感染経路って?

クラミジア感染症は、「クラミジア・トラコマティス」という病原菌が性器や直腸、喉などで感染し、繁殖したことが原因で起こる病気です。

クラミジアには他にもクラミジア・ニューモニアなど様々な種類がありますが、この記事ではクラミジア・トラコマティスを扱います。

クラミジア・トラコマティスは精液や腟分泌液など感染箇所の粘膜に存在しており、相手の粘膜に接触することで感染します。
ただ、この病原菌は非常に弱いため、人の体内から出てしまうと長く生きることはできず、性行為以外で感染することはほぼないとされています。

クラミジアの主な感染経路は、以下の通りです。

  • 通常の腟性交
  • アナルセックス
  • オーラルセックス

上記のような性行為における感染率は、1回につき30~50%と非常に高いです。事実、クラミジアは現在最も多い性感染症とされており、性活動がさかんな若者に多く見られる傾向にあります。

また、近年問題となっているのがオーラルセックスによる感染です。最近はオーラルセックスを行うのが一般的になってきているので、ペニスに感染している人にオーラルセックスをしたことで喉に感染してしまったり、あるいはのどに感染している人にフェラチオをされたことでペニスに感染してしまったりと、のどを介しての感染も増加しつつあります。

キスでクラミジアは感染する?

唾液による感染の可能性は否定できませんが、フレンチキスや回し飲み程度でクラミジアに感染する可能性はほとんどないといわれています。
ただし、喉に感染する咽頭クラミジアの感染者は、口の中に菌がいるのでディープキス等でうつる恐れはあります。

温泉やお風呂、タオルの共有でクラミジアに感染することもある?

先述のとおり、クラミジア・トラコマティスは人の体内から出ると長く生きられない病原菌です。そのため、銭湯や温泉などの共同浴場やお風呂を通じての感染は、感染経路としては考えにくいとされています。また同様に、感染者とタオルを共有したことで感染する可能性も極めて低いと考えられます。

クラミジアは症状がないときにも感染するの?

クラミジアは感染しても症状が出ないことが多いです。
ただ、症状がないからといって他人に感染しないわけではありません。無症状のときでもセックス(オーラルセックスも含む)をすればパートナーに感染させてしまう可能性があります。

つまり「体になんの変化もないから」と不用意にセックスをしていると、気づかないうちに感染を広めてしまうおそれがあるということです。

クラミジアは無症状のまま進行し、女性であれば卵管癒着などを引き起こして不妊症になることがあります。
クラミジアをはじめとした性感染症を防ぐためにもコンドームの使用を習慣化し、不特定多数とのセックスは控えるようにしましょう。

おわりに:クラミジアの感染経路は性行為が主

クラミジアは基本的に性行為によって感染するため、キスやお風呂、タオルの共有などで感染する可能性はほぼありません。ただ、近年ではオーラルセックスを通じての感染が増えており、特に咽頭にクラミジアが感染している人とディープキスをした場合は、それが原因で感染する恐れもある点に注意しましょう。

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