記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/8/23
記事監修医師
前田 裕斗 先生
不妊治療の後の妊娠判定はいつ行われるのでしょうか?また、妊娠反応が陽性と診断された場合は体にどのような変化が起こるのでしょうか?
ここでは、妊娠判定について解説していきます。
妊娠の早期診断は、肺移植に約1~2週間黄体補充を行った後、採血にて測定した血中β-hCGの結果に基づき行われます。
適切な検査時期は、排卵後16日目以降がよいとされており(移植から数えて4分割なら14日目頃、8分割なら13日目頃、胚盤胞移植の場合は11日目頃が適切)、妊娠反応が陽性と診断された場合は、妊娠8~9週まで薬の投与を継続します。
妊娠初期は、子宮が大きくなるにつれて周囲が圧迫されることで腹痛が起こる場合があります。また、下腹部のひきつれ感は子宮を支えている靭帯が急激に伸ばされることにより、痛みや痙攣を起こしていると考えられます。どちらの痛みも、妊娠経過で起こる正常な痛みのため、過度に心配せず安静にしていましょう。
妊娠中に起こる出血は必ずしも流産によるものとは限りません。実際に、妊娠6週までの妊婦さんの約7割が出血経験があるといわれています。
トイレットペーパーに少し血液が付着する程度であれば問題ありませんので、あまり心配しないようにしましょう。ただし、月経時と同じくらいの量の出血がある場合は、医療機関で相談しましょう。
流産は不妊治療を行ったから起こるというわけではなく、その多くの場合は受精卵の染色体異常が原因によるものです。運動や食生活が原因で起こることもありません。
そのため流産は、妊娠判定が出た後でも、自然妊娠・体外受精を問わず起こる可能性があります。
また、流産が起こる確率を年齢別に見ると、35歳前後の場合は13~16%、40歳以上の場合は20~30%、44歳以上の場合40%となっており、加齢に伴いリスクが高くなっていることがわかります。
しかし初期流産は、行動の如何に関わらず起こってしまうもののため、妊娠後に急激に生活を変える必要はないとされています。
妊娠の早期診断は、肺移植に約1~2週間黄体補充を行った後、採血にて測定した血中β-hCGの結果に基づき行われます。妊娠判定が出ると、下腹部の膨満感やひきつれ感、出血などが起こりますが、過度な出血などがなければいずれも正常な妊娠経過反応のため、あまり心配しないようにしましょう。