乳がん検診のマンモグラフィー検査とはどんな検査?痛みはあるの?

2017/4/5 記事改定日: 2018/6/6
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「がん=不治の病」というイメージをもつ人もいるかもしれませんが、乳がんは、早期に発見されれば回復の見込みがある病気です。
今回の記事では、乳がん検診のマンモグラフィー検査と検査の重要性についてお伝えしていきます。

乳がん検診はなぜ大切なのか

まず、乳がん検診の目的は乳がんの早期発見です。乳がんは発見と治療が早ければ早いほど、生存率が高まる傾向にあります。
また、早期発見されれば、広範囲に乳房を切除する手術や化学療法の必要性も低くなります。そういった理由で、定期的な乳がん検診は非常に大切なのです。

乳がん検診:マンモグラフィーとは?

乳がん検診では「マンモグラフィー」と呼ばれるX線(レントゲン)検査があり、マンモグラフィーでは、目視や触診では発見できない小さながんを発見することができます。

乳房を片方ずつX線でスキャンしていきますが、このとき、乳房をX線の機械にのせ、より良い画像を得るため乳房をより薄く引き伸ばすために透明な板で上下からしっかりと加圧します。片方の乳房につき2回、異なる角度からスキャンを行います。

痛みはあるの?

マンモグラフィーは、乳房を機械で圧迫して検査を行うため、多少なりとも痛みを伴うことがあります。このため、「マンモグラフィーは痛い」というイメージが定着し、検査をためらう人も多くいるでしょう。しかし、痛みには個人差があり、耐えられない強い痛みを感じる人はほとんどいません。痛みを全く感じないと言う人もいます。
マンモグラフィーは乳がん発見に非常に有効な検査であり、適齢期の女性は定期的な検査が進められています。痛みを感じたとしても、短時間で終わる検査ですので、怖がらずに検診を受けることをおすすめします。

マンモグラフィーで指摘される乳腺の石灰化とは?

マンモグラフィーでは、しばしば「乳腺の石灰化」が指摘されることがあります。石灰化とは、乳腺内に分泌物と共にカルシウムの塊ができた状態のことで、ほとんどは人体に害を及ぼすことはありません。しかし、中には乳がんの一部が石灰化しているものもあり、この場合には更にその石灰化した部分の組織を採取して病理検査が行われます。

つまり、乳腺内は分泌物が多いため、そこにカルシウムが沈着して「しこり」のような石灰化を生じやすいですが、中には乳がんの一部が石灰化している場合もあるのでマンモグラフィーで要精密検査と評価された場合には必ず医療機関を受診して然るべき検査を受けるようにしましょう。

マンモグラフィーとエコー(超音波検査)の違いは?

マンモグラフィー検査は、乳房専用のレントゲン検査であり、乳房を圧迫版で挟んで引き伸ばし、撮影を行うものです。レントゲン撮影のため、石灰化した病変を描出する能力が高く、細かい石灰化でも描出することができるので早期がんの発見に役立ちます。しかし、乳腺濃度が高い若い世代や肥満の人は病変が分かりにくいと言う欠点もあります。

一方、エコー検査は超音波を乳房に充てて乳房内の腫瘤などを発見する検査ですが、乳腺や乳管の状態を観察することもできるため、乳腺の濃度が高い人の腫瘤も発見することが可能です。
このため、20代や30代の若年層ではエコー検査、40代以降ではマンモグラフィーを受けるのがおすすめです。また、40代以降でも乳腺が多い人はエコー検査も併用して行った方がよいでしょう。

こんな人はすぐに乳がん検診を!

  • 乳房にしこりがある
  • 皮膚のひきつれやくぼみがある
  • 乳房周辺のリンパ節が腫れている
  • 乳房周辺の皮膚に今までにない異常がある

などがあった場合は、定期検診を待たずにすぐに医師に診てもらってください。

おわりに:早期発見のためにも、定期的にマンモグラフィー検査やエコー検査を受けよう!

乳がんは若い人でもかかる可能性のある病気ですが、早期発見・早期治療での治癒率が高いといわれています。早期発見のためには、定期的に乳がん検診を受けることが大切です。
マンモグラフィー検査は痛いこともありますが、検査技師の人に相談すると、痛みを感じにくいように検査してもらえることもあります。エコー検査もあるので、痛いからと検査を避けるようなことはしないようにしましょう。

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