気をつけたい、赤ちゃんの離乳食とアレルギー

2017/4/17

前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

新しい食べ物に出会い、恐る恐る口を開けて初めて出会う食感や味に戸惑う赤ちゃん。

赤ちゃんが離乳食を始める時期に注意したいのが、食べ物のアレルギーです。

かわいい赤ちゃんを守るためにも、アレルギーに気をつけましょう。

この記事では、特に離乳食を始める際のポイントと、アレルギーについて、注意点をまとめました。

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アレルギーを甘く見ては危険

食物アレルギー反応は、赤ちゃんによく見られ、たいていの場合克服して成長しますが、甘く見るのは厳禁です。

食べた物に対する赤ちゃんのアレルギー反応は、ガス、下痢、嘔吐、口やお尻の発疹などに現れます。

他の症状としては、鼻水、涙目、咳、興奮状態などが挙げられます。

アレルギーがあるかもしれない食品について、次に同じ食品を試すのは、1週間程度期間を空けてください。同じ反応が2~3回連続して起これば、赤ちゃんはその食べ物に過敏である可能性が高くなります。

数か月間、その食べ物は食べさせず小児科医に相談して、GOサインが出たら再度試しましょう。

また、赤ちゃんがほとんどすべての食べ物に反応するようだったり、家族にアレルギー体質の人がいたりするなら、新しい食べ物を試すのは医師に相談してからにしてください。

赤ちゃんに初めて食べさせるものは何が良い?

ステーキ、ロブスター、ケーキなど、ご馳走はたくさんありますが、食事を始めようとしている赤ちゃんにとって何よりもシンプルで健康的な食べ物がおすすめです。

いよいよ、赤ちゃんが食事を始める時が来たとき、赤ちゃんが初めて食べる物は、なめらかで、スプーンからするりとこぼれ落ちるものが適しています。

自分で食べ物を準備する場合は、よくこして、ピューレ状にしたり、細かくすり潰したり、必要であれば液体で薄めましょう。

赤ちゃんの食事経験が増えてきたら(平均して生後6~7か月)、水分を徐々に減らします。また、アレルギーがないことを確認するため、3~5日に1度、新しい食品を1つずつ食べさせるようにしましょう。

離乳食を始める時期は?

遅いよりも、早めに始めた方がいいと思うかもしれませんが、早く始めるほどいいわけでもありません。

早い時期の離乳食は、アレルギーを引き起こすことがあります。

赤ちゃんの消化器系は、異物を吐き出せない舌、消化酵素の欠落した腸など、離乳食の準備が整っていません。

また、生後6か月の間は授乳で栄養を満たすことができるため、離乳食をそれよりも早期に始める必要はありません。

離乳食をあまりに早く始めると、将来の食習慣に影響がある可能性があります。
特に、ミルクで育てている赤ちゃんの場合、早期の離乳食は、幼児期以降の肥満につながる可能性があります。

そうはいっても、生後8~9か月まで待つのも、あまりよくありません。

赤ちゃん自身が舌ですりつぶして食べるのを面倒に感じ、いつもと同じように授乳だけを求めて抵抗する可能性があります。

時期が遅いと、同じような味を求めるようになっていきます。

母乳やミルクに慣れ過ぎると、離乳食への順応性が低下してしまうのです。

離乳食を始めるときに気をつけたいことは?

離乳食の初期に気をつけたいポイントとして、以下のようなものがあります。

・ナッツや皮の付いた果物など、窒息の危険がある食品は避ける
・赤ちゃんから目を離さない
・赤ちゃんを真っ直ぐな姿勢で座らせる
・アレルギー反応を確かめる

おわりに:離乳食で赤ちゃんのアレルギーを確認しましょう

アレルギーを避けることは、特定の食物を避けることではありません。
ひとつずつ試してみて、影響が出るかどうかを確かめていきましょう。

与える食べ物の種類が増えれば増えるほど、赤ちゃんはさまざまな食物を受け入れやすくなり、好き嫌いが減るでしょう。

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