よくある赤ちゃんの皮膚トラブルとスキンケアは?

2017/4/17

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

赤ちゃんの皮膚って思ったよりもトラブルが多いもの。にきびや湿疹などができると不安になりますよね。

この記事では、よくある皮膚トラブルとその対策についてまとめてみました。

赤ちゃんの皮膚トラブルはよくあること

赤ちゃんの皮膚トラブルは、どの子にもよくあることです。
かきむしってしまったり、湿疹などの状態があまりにもひどくなっていたりする場合は、小児科に連れて行きましょう。
よくある小児皮膚病とその処置について知っておくべきことをまとめました。

湿疹(アトピー性皮膚炎)

症状

分厚く、赤い、鱗状の発疹が現れて、痒みがあります。赤ちゃんが痒くて皮膚をかきむしると、発疹が赤むけし、じくじく流れ出て、かさぶたになります。

原因

慢性の皮膚疾患で、多くの赤ちゃんに認められます。通常(例外もありますが)幼少期に発症します。原因はたくさんあり、遺伝も関係あるとされますが、その他には乾燥肌、熱や冷気、ウールや人工の衣類、ハウスダスト、汗、特定の食物、石鹸、界面活性剤などのアレルゲンが原因として挙げられます。

処置

湿疹がひどくならないようにするためには、赤ちゃんの皮膚が乾燥しすぎないよう注意する必要があります。部屋に加湿機を設置する、入浴するとき低温のお湯を使う(熱い湯は肌を一層乾燥させる)、刺激のあまりないシャンプーを使うなど気をつけましょう。
毎日保湿ローションを塗る(特に風呂から出た直後に使うことによって水分をより保つことができる)、赤ちゃんの服や寝具を洗う際に刺激のあまりない洗剤を使うことも効果があるでしょう。
軽い湿疹が出たときは、市販のコルチゾンを含むクリームを用いると症状が和らぎます。
浴槽につめたい水をため、そこに重曹を入れ、赤ちゃんに水浴びをさせるとよいでしょう。重曹の成分には痒みを抑える効果があることが知られています。
どちらも効き目がない場合は、小児科医に連れて行きましょう。

接触皮膚炎

症状

皮膚の赤み、腫れ、痒み等です。また、これに疱疹のような膨らみのある皮疹が生じる場合もあります。

原因

その名前の通り、幼児の皮膚が有害な物質に接触した場合に発症します。おむつの着用部位で発症した場合は、尿や便の刺激、単純に摩擦などが原因として挙げられます。
同じ発疹が別の部位でも現れる場合は、石鹸、洗濯用洗剤に含まれる香料などが原因となっているかもしれません。

処置

まずは、問題の元凶を特定し、避けるよう努力します。暫くの間は、医者は、皮膚に塗るクリームやコルチゾンを含むクリームを使用することを勧めるでしょう。
クリームを塗る前にその部分が完全に乾いていること、頻繁にオムツを交換することがとても重要です。
他の部分には、コルチゾンを含むクリームが必要になる可能性があります。

汗疹

症状

「あせも」のことです。小さく赤い膨らみが皮膚に現れます。発疹が疱疹状(膨らみ)に変化し、その後乾く、といったことが起こることがあります。

原因

暑い夏の日に服を重ね着すると、汗腺の毛穴が詰まり、紅色汗疹に繋がります。

処置

汗疹を発症した場合は、冷やすことが重要です。屋内の涼しい場所で過ごすようにしましょう。
次に、皮膚を可能な限り清潔で乾いた状態にします。暑い環境にいる必要がある場合は、厚着をさせないようにし、通気性のある生地(綿)の洋服を着せましょう。毛穴を詰らせるので、湿度の高い状態は避けましょう。

膿痂疹(とびひ)

症状

赤い疱疹状の傷が、じくじくして、破裂し、破裂した部位が飛んだところにひろがります。かゆみが強く、傷が乾くと同時に、茶黄色のかさぶたを形成します。このはれものはよく鼻や口にあらわれることが多いですが、どこに現れてもおかしくありません。

原因

この伝染病は、細菌によって引き起こされ、皮膚の傷(裂け目)や、虫による刺し傷・噛み傷、その他の炎症部位から侵入します。
感染された人の使ったタオルやおもちゃを使ったり、感染された人に触ったりすることで伝染します。

処置

伝染病なので、皮膚科や小児科医に連れて行きましょう。医者は、傷を治すために、抗生物質を含むクリームか経口抗生物質を処方するでしょう。感染した皮膚を清潔に保つこともまた重要です。

おわりに:赤ちゃんのためにもスキンケアを心がける

赤ちゃんは、かゆみや痛みに敏感です。特に皮膚トラブルはかゆみを伴うことが多く、我慢をするのが難しいものです。
適切なスキンケアをして、機嫌よく過ごせるようにしましょう。

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