抗血栓薬には2種類ある?それぞれの特徴は?

2019/6/14

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

脳梗塞や心筋梗塞などの治療で、抗血栓薬が使われることがあります。今回は抗血栓薬の種類や注意点などをご紹介します。

抗血栓薬とは

健康な血管の場合、止血のときに血栓はできませんが、動脈硬化などが原因でできることがあります。抗血栓薬は、血液の固まりである血栓をできにくくする薬です。抗血栓薬には、主に抗血小板薬と抗凝固薬の2種類があります。

主な抗血栓薬の種類は?

抗血小板薬は、止血の際に傷口を塞ぐ血小板のはたらきを抑え、血液を固まりにくくすることによって脳の血管が詰まるのを予防します。動脈硬化が原因の脳梗塞などに効果が期待できます。

主な抗血小板薬
  • アスピリン(商品名:バイアスピリン®)
  • シロスタゾール(商品名:プレタール®)
  • クロピドグレル(商品名:プラビックス®)

一方、抗凝固薬は心臓の中などで血栓ができるのを予防します。心原性塞栓症など、不整脈を原因とした心臓病などの治療に使用されることで知られています。

主な抗凝固薬
  • ワルファリン(ワーファリン®)

抗血栓薬を服用中にあり得る副作用や、服用時の注意点は?

服用中の注意点として、まず出血症状があります。特に消化管からの出血には注意し、黒い便が出ていないかを確認しましょう。また、歯肉からの出血や皮下出血などがみられたら、必ず医師に連絡してください。そして、手術、抜歯、胃の内視鏡検査などが予定されている場合には、事前に医師に相談してください。

このほか、頭痛、下痢、胸やけ、倦怠感などがみられることがあります。ワルファリンを服用中の場合、納豆や緑黄色野菜を過剰に摂るなど、ビタミンKを多く含む食品は控えるようにしましょう。抗凝固薬であるワルファリンは止血に関わるビタミンKのはたらきを抑えることで薬の効果を発揮するため、ビタミンKを多く含む食品により薬の効果を弱める可能性があることが指摘されています。

おわりに:抗血栓薬を服用したら、特に出血症状に気をつけましょう

抗血栓薬を服用中に手術や抜歯などの予定がある場合には、前もって医師へ相談しましょう。また特に消化管からの出血に注意を払うようにし、気になる症状がみられたら必ず医師に連絡してください。

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