水ぼうそうにかかったかどうか覚えてないときの対処法は?

2019/6/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

一度水ぼうそうになったことがある方は免疫がついているので、将来にわたって水ぼうそうに感染するリスクはかなり下がります。ただ、「小さい頃にかかったかどうか、記憶が定かじゃなくて…」という方もいらっしゃると思います。今回は、このような方の場合の対処法を解説します。

水ぼうそうってどんな病気?

水ぼうそうとは、水ぼうそう・帯状疱疹ウイルスに感染することで、全身の皮膚にかゆみを伴う水ぶくれがみられる病気のことをいいます。とても感染力が強く、年齢の低い赤ちゃんや幼児などに比較的多いため、幼稚園などで一気に広がります。また、成人になってから感染・発症した場合には重症化することもあります。

一方、一度水ぼうそうにかかると免疫が得られ、生涯にわたって水ぼうそうにかかることはないと考えられています。1~4歳頃までが最もかかりやすいといわれていましたが、予防接種が定期接種になった2014年頃からは大人の感染例が増えています。

水ぼうそうでみられる症状として、主に以下のようなものが考えられます。

子どもの症状

1日程度の微熱がみられた後、胸や腹部、また目や頭皮、口の中の粘膜など、全身のあらゆる場所にかゆみを伴う赤い発疹がみられます。はじめのうちは赤く小さなブツブツですが、少し盛り上がりを見せた後、水ぶくれ、膿のある膿疱、そしてかさぶたへ次第に変化していきます。

このような状態の異なる発疹がかさぶたに変わるまでに1週間程度かかります。水ぶくれの状態のときに感染力が強く、かさぶたに変化すると感染力がなくなるといわれています。

大人の症状

初期症状として、ニキビや体のだるさがみられた後、水ぶくれと発熱などがみられます。子共の水ぼうそうに比べ、かゆみよりも痛みの強い水ぶくれや高熱が出ることが特徴として挙げられます。肝炎や肺炎などを合併して重症となる場合があるため、注意しましょう。

また妊娠初期に感染した場合、約2%の赤ちゃんが脳炎や低体重出生などの「先天性水痘症候群」を引き起こす可能性があります。

水ぼうそうの予防にはワクチン接種!

水ぼうそうにかからないためには、予防接種を受けることが大切です。予防接種を受けることにより、感染予防はもちろん、もし感染してしまった場合でも症状を和らげることが期待できます。また予防接種により、生涯にわたって免疫が持続するといわれています。

予防接種は1歳~1歳3カ月の間に1回目の接種を、1回目の接種から6カ月~12カ月(最低3カ月以上あけて)後に2回目の接種をします。1回目の予防接種は主に重症化を防ぐ役割があり、2回目の予防接種を受けることで免疫を確実につけることができるといわれています。

水ぼうそうの予防接種は、1歳で受けられるMRワクチンやおたふくかぜワクチンと同時に接種するのがおすすめです。また保育園に入園するなどの場合は、1歳になる前でも接種するケースもあります。

水ぼうそうにかかったかどうか覚えてない場合の対応は?

水ぼうそうにかかったかどうかわからない場合には、抗体検査で体内に免疫があるかどうかを調べることができます。方法としては2通りあります。ひとつは免疫があるかないかを調べる「簡易検査」で、もうひとつは、正確な免疫量を調べることができる「IgG/EIA検査」です。ちなみに、海外留学をする際には「IgG/EIA検査」が義務付けられています。

ただし抗体検査は健康保険は適応されず、自費診療となっています。そのため、費用面が気になる場合は抗体検査をせずに予防接種を受けることもひとつの方法です。

おわりに:水ぼうそうの抗体の有無は、抗体検査で確認することができます

水ぼうそうにかかったかどうかわからない場合には抗体検査で抗体の有無を調べることができます。ただし自費診療となるため、費用が気になる場合には抗体検査を受けずに予防接種をして確実に予防しても問題はないでしょう。

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