記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2019/11/26
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
年齢を重ねるとともに、どうしても物忘れが起こりやすくなりがちです。物忘れの頻度を減らし、少しでも記憶力を改善するにはどうしたらいいのでしょうか。この記事では、物忘れが起こりやすくなる原因と改善のためにできる対策について解説します。
病気以外の原因で物忘れが起こりやすくなる理由としては、主に「加齢」と「心身の疲労」の2つが考えられます。
脳過労とは、物忘れや集中力の低下をはじめ、作業能力・判断速度・理解力の低下を招く「脳に疲れがたまった状態」です。
このように脳が疲れ、脳疲労が起こるのは、日常的なスマホの使用による膨大な情報の入力と、その処理に脳が対応しきれなくなることが原因と考えられています。
物忘れを改善するためにできる対策として、運動・食事・会話の3つがあります。
脳を含む全身の血流を良くし、十分な量の酸素を送り届けてくれる有酸素運動は、物忘れの改善に効果的とされます。少し汗ばむくらいの早歩きで、1日20~30分ウォーキングする習慣をつけましょう。
認知機能向上に効果のある食材を多く摂ると、物忘れ改善への効果も期待できます。バランスの良い食生活を意識するとともに、以下の食品を日々の食事に取り入れてみてください。
なお、コーヒーに砂糖をたくさん入れてしまうと糖尿病の原因になるため、注意が必要です。またビタミンDは、食事以外にも屋外に出て日光に当たることで体内で作ることができます。
人と会話をせず、脳を使わない孤独な状態は、何よりも脳の機能低下と老化を進めます。脳を活性化させ、物忘れを改善するためにも、定期的に家族・友人・同僚と会話したり、読書や旅行をして脳に刺激を与えてください。
そのほか、脳疲労で物忘れが起きていると考えられる場合には、以下の対策を実践してみましょう。
日常生活に支障をきたしたり、周囲から物忘れを指摘されても自覚が持てない場合は、認知症が原因の物忘れかもしれません。気になる異変に気が付いたら、できるだけ早く病院の物忘れ外来や精神科、神経科などに行って医師に診てもらいましょう。
加齢による老化や、ストレスや栄養不足などで脳や心身が疲弊すると、記憶力や情報処理能力が低下し物忘れがひどくなることがあります。加齢による症状は特に60代以降に多くみられますが、心身や脳の疲労による物忘れ症状は、年齢を問わず現れるものです。普段から適度な運動と会話、認知機能を守る食事を意識し、スマホの使用を控えて脳を労わり、物忘れを改善していきましょう。