記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2017/11/14 記事改定日: 2019/5/10
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
脱水症状とは、体の成分のうち水分が欠乏した状態を言います。発熱や下痢などで体から多くの水分が失われることで起こりますが、赤ちゃんは脱水症状がおこりやすく注意が必要です。今回は、その理由と予防法についてご紹介していきます。
赤ちゃんが脱水症状を起こしやすい理由としては、以下のことが挙げられます。
人間は、汗や呼吸、皮膚から水分が失われていますが、赤ちゃんは大人よりも代謝が活発なため、多量の水分を必要とし、水分が失われやすい傾向にあります。
赤ちゃんはまだ体温調節がうまくできず、発汗機能が不十分なことも脱水症状を起こしやすい理由の一つです。加えて感染症にもかかりやすいため、風邪などで発熱した際や下痢の症状がみられた際は、より脱水症状に注意が必要です。
喉が渇いても赤ちゃんは言葉で伝える事ができません。もちろん自分で飲むこともできないので、大人が気を付けて水分補給をしてあげないといつの間にか脱水症状になっていることもあるのです。
赤ちゃんが脱水症状に陥ったときに現れる症状を、段階別にご紹介します。
最初の段階では、おむつをしばらく変えていないのにおしっこの量が少ない、唇が乾燥している、汗もかいていない、などの症状が現れます。このような症状があったら軽度の脱水症状かもしれません。
おむつを半日以上変えていないのにおしっこが出ていない、唇がより乾燥している、泣いているのに涙が流れていない、手足が冷たくなっている、などの症状があったら脱水症状が進んでいる可能性があります。
汗やおしっこの量が少なく、唇や皮膚がかなりカサカサしている、意識が朦朧としている、嘔吐がある、などの症状があったら重度の脱水症状を起こしている可能性があります。赤ちゃんの脱水症状は進行が早いので注意が必要です。
脱水症状になった場合の対処法は、適切な水分補給です。水分だけでなく、体内の電解質も失われているので両方を一緒に補給できる経口補水液が効果的です。赤ちゃん用のイオン飲料もあるので飲みやすい方を飲ませましょう。
赤ちゃんは汗をかきやすく、身体の大きさに比べて大人よりも多くの水分を摂取する必要があります。しかし、水分保持能力が未熟であるため、些細な原因でも脱水症状に陥ってしまうこともあります。
赤ちゃんの脱水症状を防ぐためには以下のような対策を行いましょう。
赤ちゃんは水分が失われやすく、脱水症状を起こしやすいので予防することが重要です。日頃からこまめな水分補給を心がけ、汗をかきすぎないように気を付けて、脱水症状を起こさないようにしましょう。