記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/7/17 記事改定日: 2019/9/13
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
女性とは普通に接することができるのに、男性を目の前にすると激しい恐怖や嫌悪感を感じ、接することが難しくなってしまう「男性恐怖症」。具体的にどんな症状があると、男性恐怖症の可能性があるのでしょうか。診断の基準となる症状や発症原因、克服方法などを解説します。
男性恐怖症とは、不安障害に含まれる恐怖症(限局性恐怖症)の一種です。男性全般に恐怖感を抱き、男性と接したり、話したり、触れられたりすることに過剰な嫌悪感や恐怖感を感じるのが特徴です。思春期以降から結婚するまでの若い女性に、比較的多くみられる症状です。
男性恐怖症を発症する原因として、大まかに以下の2種類があるといわれています。
下記の症状に当てはまる数が多い場合は、男性恐怖症の可能性が高いと考えられます。
男性恐怖症の克服方法は、その原因によって異なります。
まず、性的暴行などのトラウマが原因の場合は、カウンセリングや認知行動療法、抗不安薬などの薬物療法が行われます。しかし、トラウマが原因で発症した男性恐怖症は治りにくい傾向にあり、専門医の元で根気よく治療を続けていく必要があります。
一方、神経症のとらわれが原因の場合には、森田療法などの心理療法を通じて男性への苦手意識をあるがままに受け入れていくうちに、緊張や発汗といった症状に対する過剰な受け止め方を変化させ、徐々にとらわれを薄くしていく方法が有効とされます。
心当たりのある方は、一度専門医に診てもらうことをおすすめします。