食中毒

2017/3/22

概要

食中毒は、有害な細菌を含むものを食べたり飲んだりするときに発生し、脱水状態に陥ると危険な場合があります。

リステリア菌 によって引き起こされる食中毒は、妊娠または妊娠中の女性では流産、早産、死産および発育の問題を引き起こす可能性があるので注意が必要です。また、免疫系が弱い人では重症化のリスクがあります。

大腸菌などによって引き起こされる食中毒は、溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こし、腎不全や意識障害を引き起こすことがあります。

症状

食中毒の症状は、腹痛・下痢・熱・食欲減少・吐き気・嘔吐(おうと)・脱力感や疲れです。

以下の症状がみられたときは、医師に相談してください

・重度の下痢が3日以上続いたり、頻繁な嘔吐が2日以上続く
・便に血が混じっている
・利尿薬を使用しており、下痢、吐き気または嘔吐がある
・38℃を超える熱がある
・便が栗色または黒色、または大量の血が混じっている
・呼吸困難、心拍の上昇
・重度の腹痛や胃のけいれん
・複視や、からだを動かすことが困難
・重度の脱水症状
・嚥下(えんげ)障害(飲み込み辛い)
・キノコや貝類、毒性のある魚を食べた

サバ中毒では、同様の症状に加え蕁麻疹、紅潮が起こることがあります。キノコ中毒では、吐き気、胃けいれん、嘔吐、下痢(ときには血が混じる)などが起こります。

重度では、発作、腎臓および/または肝不全などの合併症や最悪の場合は死にいたることがありますが、一般的に2時間以内に症状があらわれるものは6時間後に症状があらわれるものよりも危険性は低いとされています。

原因

冷蔵庫から出して長時間にわたり放置されている加工食品や、生または十分に加熱調理されていない食肉や家禽(かきん)肉、未殺菌乳製品、生の貝類、洗っていない果物や野菜が原因で起こります。

治療

ほとんどの食中毒は軽度で、症状は数日後に消失します。症状があるあいだは脱水を防ぎます。軽度の脱水では経口補水液を摂取します。

嘔吐や下痢などの症状が消失するまで刺激物、揚げ物、乳製品、脂肪や砂糖が多い食品、牛乳やカフェイン飲料は避けます。食べられるようになったらクラッカー、トースト、バナナなどの軽いものから徐々に食事を再開してください。

食中毒は軽度なら自然に治りますが、最悪の場合は死にいたることもあります。症状に気づいたら、早めに医師の診察を受け適切な治療を受けてください。

予防

子どもと高齢者は食中毒を起こす可能性がより高くなっています。

また、腎臓病または糖尿病などの慢性的な病気、妊娠、臓器移植や特定の化学療法薬またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染後の薬物投与によって免疫系が弱くなっている人、および食中毒の可能性がある地域に旅行した人は、特に注意が必要です。

食中毒を避けるためには、以下のことを徹底することです。

・フルーツや野菜はよく洗う
・手を洗い、調理台、まな板、包丁、食器などをきれいにしてから調理する
・生肉と調理肉を同じ皿にのせない。また、未調理の肉を切り取った包丁でほかの食材を切らない
・必要に応じて肉用温度計を使用し、牛肉が少なくとも70℃以上、鶏肉やその他の家禽肉では80℃以上、魚では60℃以上で調理する
・期限が切れたパッケージ食品は使用しない。缶が膨張またはくぼんだ缶詰食品は捨てる
・4時間以内に食べない残りの食品は冷蔵庫に入れる
・野生のキノコ類を食べない
・妊娠または妊娠中の女性や免疫系が弱い人は、輸入のソフトチーズは食べない
・海外に旅行するときはろ過または煮沸されていない水道水を飲まない
・冷蔵庫から出して長期間放置された食品は食べない
・毒を有する魚や適切に冷蔵されていない魚は食べない

 医師に質問するための事項

・食中毒の症状であるかどうかはどのようにわかりますか?
・食中毒を防ぐ薬はありますか?
・食中毒になったらいつ受診すればよいですか?
・食中毒はほかの消化器疾患とどうちがうのですか?
・回復するのにどれくらい時間がかかりますか?
・食物アレルギーは関係ありますか?

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