「運動をするなら朝がいいの?夜がいいの?それとも昼?」と悩むことはありませんか?人によってライフスタイルや生活リズムはさまざまですが、時間帯によってウォーキングで得られる効果は異なります。この記事では、効率よく運動効果を得るためにおすすめの時間帯について紹介します。
ウォーキングの効果は時間帯によって異なる?
ウォーキングは手軽に始められ、普段の運動量が低い人も取り組みやすい運動ですが、時間帯によって得られる効果が異なります。まずは各時間帯の特徴をご紹介します。
朝
- 脂肪燃焼
- 起きてから朝食までの時間帯は、ほぼ絶食の状態です。前日夜から約10時間程度食事をしていないとすると1日の間で最も血糖値が低く、運動をすることによって効率よく脂肪を燃やせます。
通勤や通学前などに早起きしてウォーキングをしましょう。ただし、体がまだ十分に活性化していない時間帯でもありますので、準備運動やストレッチを忘れずにしてください。
- 基礎代謝アップ
- 起床後から午前中は体温が低く、エネルギー消費も低くなります。朝に運動して体温を上げ、代謝アップにつなげましょう。
昼
- 負荷が大きい運動にチャレンジ
- 昼は体温が高くなってきて、体を動かしやすくなる時間帯です。起床直後は難しい高負荷な運動にチャレンジできます。カロリー消費率や筋肉への刺激が高い運動をするのに適した時間帯です。大きく手を振って歩幅を大きくするなど、朝より大きな動きを意識してウォーキングするのがおすすめです。
夜
- 強度の高い運動
- 夕方から夜は、1日で最も体温が高くなる時間帯です。日中に体を動かしていたので体がほぐれています。ウォーキングのほか、ジョギングや高負荷の筋トレなど強度の高い運動をしてたくさんのカロリー消費を期待できます。特に夕方16時がおすすめです。
- 成長ホルモンの分泌
- 夜に運動をすると成長ホルモン分泌を活性化します。成長ホルモンは筋肉の疲労回復に必要な成分で、睡眠中に分泌されます。
ウォーキングに適さない時間帯は?
ウォーキングをするのは避けたい時間帯を紹介します。
- 起床後1時間以内
- 起きてすぐに運動しようとすると、心筋梗塞や脳梗塞をまねくおそれがあります。睡眠中、人は平均500ml汗をかきます。起床後は血液がドロドロの状態で血行がよくありません。朝起きたらコップ2~3杯の水分補給をしてください。水やお茶、またはミネラル補充できる飲料などがおすすめです。
- 就寝前1時間以内
- 運動の効果を高めるためには体温が高いときに行うことがポイントです。朝は体温を上げるために運動をするのが効果的ですが、夜の就寝前1時間は異なります。
体温は夕方をピークに、少しずつ低下します。就寝直前に運動すると、本来は低下していく体温が上がり、睡眠に悪影響を与えます。寝つきが悪くなったり、睡眠の質が下がるおそれがあります。
目的に合わせてウォーキングの時間帯を変えよう!
ウォーキングを始めたいと思った目的によって、時間帯を調整することがおすすめです。
- ダイエットなら朝
- 朝に代謝をアップさせると、そのあとの時間帯も体はエネルギー消費をしやすい状態になり、運動しない状態のときも脂肪を燃焼させられます。ただし、完全に空腹状態での運動は体調不良を引き起こす可能性がありますので、水分補給や軽めの糖分補給をしましょう。
- 健康維持なら夕方
- 夕方は体温が最も高くなります。そのため体を動かしやすく、負担が抑えられます。血圧が高い人がウォーキングする場合も、夕方がおすすめです。血管への負担が高い朝は、高血圧の人は避けた方がおいでしょう。
- 体力アップなら夜
- 夜は体がほぐれていて、高負荷の運動をするのに丁度いい時間帯です。ウォーキングの距離を延ばしたり、時間を長くしたり、ペースアップしたりしてみましょう。
脂肪燃焼効果を高めたい場合は、夕食前に行ってください。運動によって食欲が刺激されていつもより食べすぎてしまう人は、運動前にチョコレートやゼリーなど軽めの糖質を少し補給するのがおすすめです。
- 昼のすき間時間
- 朝や夜に時間を確保できない人は、昼の休憩時間などに運動してみましょう。いつもは階段を利用しているところを歩くなど、できる範囲で時間を活用してみてください。ただし夏は昼に気温が高くなりますので、無理は禁物です。
おわりに:時間帯ごとの効果や目的に合わせたウォーキングがおすすめ!
ウォーキングは気軽に始めやすく、継続しやすい運動です。ダイエットや健康維持、体力アップなど期待できる効果もさまざま。ただし時間帯によって得られる効果が異なりますので、目的を設定したうえで取り組むと効率的です。ご自身の体の状態とも相談しながら楽しくウォーキングしましょう。
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