ベポタスチンベシル酸塩錠の特徴と服用時の注意点

2026/2/11

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

ベポタスチンベシル酸塩錠とは、アレルギー症状を抑える抗アレルギー薬であり、その中の第2世代抗ヒスタミン薬に分類されます。副作用が起こる可能性は比較的低いといわれていますが、服用するときには注意が必要なことがあります。この記事では、ベポタスチンベシル酸塩錠の作用と他の薬との違い、副作用と服用時の注意点について解説していきます。

ベポタスチンベシル酸塩錠の特徴

ベポタスチンベシル酸塩錠は、花粉症などの季節性アレルギーによる症状、またはハウスダストなどによる通年性アレルギーによる症状を抑え、鼻炎・蕁麻疹・湿疹などの症状緩和を目指す薬です。ベポタスチンベシル酸塩錠は、抗アレルギー薬のなかでは「第2世代抗ヒスタミン薬」に分類され、ヒスタミンH1拮抗薬と呼ばれることもあります。

アレルギー反応が起こるとき、抗原(アレルギーの原因物質)に反応して、免疫系細胞からヒスタミンなどの化学物質が分泌されます。ヒスタミンはH1受容体という神経細胞と結びつくことで、皮膚や粘膜のかゆみ・炎症などのアレルギー症状を引き起こします。

ベポタスチンベシル酸塩錠には、ヒスタミンがH1受容体と結びつくことを防ぎ、アレルギー症状を起こさないようにする作用があります。比較的即効性が高く、薬効の持続時間も長く、「第1世代抗ヒスタミン薬」に比べて眠気などの副作用が出にくいことから、抗アレルギー薬として幅広く使われています。服用後まもなく効果が現れますが、鼻水・くしゃみなどの鼻炎症状に対してはとくに効果が現れやすく、目・皮膚のかゆみも軽減してくれます。

ベポタスチンベシル酸塩錠の副作用について

ベポタスチンベシル酸塩錠を服用したときは、以下の副作用が現れる可能性があります。

  • 口の渇き
  • 吐き気
  • 眠気・倦怠感
  • 頭痛、頭重感
  • 皮膚の発疹・かゆみ
  • 肝機能値の異常・肝機能障害

ベポタスチンベシル酸塩錠は、深刻な副作用が現れる可能性は比較的低いと考えられていますが、服用が長期にわたる場合は、定期的に検査を受けて肝機能の健康状態を確認することをおすすめします。

ベポタスチンベシル酸塩錠を服用するときの注意点

以下の条件に当てはまる人は、ベポタスチンベシル酸塩錠の服用時には注意が必要です。あらかじめ医師・薬剤師に持病や服用中の薬の有無を相談したうえで処方を受け、指示された用法・用量を守って服用してください。なお、指示された用法・用量で服用していても、効果を実感できなかったり、効果が現れるまで数日かかったりすることがあります。

持病・アレルギーがあり、治療ため服用している薬がある
持病の種類や程度、他の薬との飲み合わせによっては危険な場合がある
腎臓病の持病がある、または腎臓が悪い
薬剤の体外排出が遅れる可能性があるため、低用量での服用開始が推奨されている
仕事や生活のため、日常的に車の運転・機械操作をする
眠気の副作用が現れる可能性があるため、運転や機械操作には注意が必要

おわりに:ベポタスチンベシル酸塩錠は、アレルギー症状を緩和・改善する抗ヒスタミン薬です

ベポタスチンベシル酸塩錠には季節性・通年性のアレルギー症状として起こる鼻炎・かゆみ・蕁麻疹などを緩和する作用があります。服用したときに深刻な副作用が起こることはあまりないといわれていますが、副作用のリスクはゼロではなく、効果の現れ方にも個人差があります。服用前・服用中に気になることがある場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

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