赤ちゃんがストローを使い始めていいのはいつから?

2020/1/4

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

そろそろ赤ちゃんに離乳食を...と思ったときに、飲み物のあげ方に悩むことがありませんか?今まで母乳や哺乳瓶でミルクを飲んでいた赤ちゃんがストローで飲み物を飲むようになるまで、どんなステップを踏むのでしょう。「いつから使えるの?」「どんなストローがおすすめなの?」という疑問に対して、この記事では赤ちゃんのストローの使い始めについて紹介します。

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赤ちゃんのストロー練習はいつ始めればいい?

赤ちゃんがストローを使い始める時期には個人差があります。赤ちゃん用のストローマグが市販されており、対象年齢は8~9カ月のものが多くみられます。その頃にストローを始める家庭もありますが、もっと前の月齢からストローマグを使用したりストローの練習をしている家庭もあります。

まずはスパウトマグで母乳以外の飲み口で慣れさせてから、ストローマグへ移行するというように段階を踏んでいく赤ちゃんもいます。

ストローに興味を示さずにコップで飲むことを好んだり、吸うことや飲み込むことが上手にできない赤ちゃんもみられます。ただ、1歳くらいになると次第にストローを上手に使えるようになるため心配はありません

ストロー練習はどんなふうに進めればいいの?

赤ちゃんがストローを使うようになるために、保護者のみなさんと赤ちゃんでできる練習方法を紹介します。日常的にストローを使ったりストローマグを使う前に練習しておくと安心です。

赤ちゃんと一緒に練習

ストローに慣れましょう
まずはストローを口に入れることに慣れさせましょう。ストローを使い始めたときに、ストローを嫌がって泣き出す赤ちゃんは少なくありません。赤ちゃんの口にストローを入れる前に、ストローを見せたりストローをなめさせたりして興味を持たせるのがおすすめです。
お手本を見せましょう
ママなど保護者の方がお手本を見せると、赤ちゃんは興味を持ちやすくなります。ストローを口にくわえて見せてみたり、吸うときの仕草をしっかり見せてください。飲み物を吸い上げている様子を見せたり、ストローで空気を大きく吸うとわかりやすいでしょう。笑顔で話しかけながらお手本を見せることで、楽しそうな雰囲気が生まれて赤ちゃんが安心します。
ストローをスポイトのように使ってみましょう
「飲み物を吸い上げる」ということを伝えるために、ストローをスポイトのように使って見せましょう。そうすることで吸って飲む感覚を赤ちゃんが覚えていきます。
  1. 飲み物にストローを挿し、反対側を指で抑える
  2. ストローに液体が入ったら、飲み物からストローを引き抜く
  3. ストローの飲み物に挿していた方を、赤ちゃんの口にやさしく入れる
  4. 赤ちゃんがストローを吸い出すのを確認する
  5. ①でストローを抑えていた指を離す

ストローの練習に慣れてきたら、紙パック飲料でストローを使ってみましょう。紙パックを押すと中身の液体が押しあがってきます。赤ちゃんがストローで上手に飲めていない場合は手助けしてあげてください。一度にたくさんの飲み物が口の中に入ると、びっくりしてむせたり吐き出したりすることがありますが、赤ちゃんにとってはまだ慣れない飲み方ですので大丈夫です。

ストロー練習で気をつけることは?

ストロー練習中は3つの注意ポイントに気をつけて、赤ちゃんのペースに合わせて進めてください。

赤ちゃんのそばにいて目を離さない
赤ちゃんは好奇心旺盛です。目にしたものや手にしたものを使って遊びたがります。保護者が目を離している間に、目や口をストローで刺してしまうなどケガの心配があります。練習中は赤ちゃんのそばにいて目を離さないようにしてください。
焦らない、怒らない
ストローで吸うことができても、飲み込みがうまくできずに口から飲み物がこぼれることはよくあります。慣れるまではうまくいかないことが多いものですので、気長に練習していきましょう。赤ちゃんの気分がすぐれないときやうまく飲み込めないときは、無理せずほかの方法で水分補給してください。
マグは軽くて丈夫なプラスチック製がおすすめ
赤ちゃんは手にしたストローマグを振り回したり投げたりすることがあります。ケガのおそれがありますので、プラスチック製の製品を使うのがおすすめです。

おわりに:まずはストローに慣れることから始めて気長に続けましょう

赤ちゃんのストローの使い始めは生後8~9カ月前後がひとつの目安となりますが、個人差がみられます。まずはストローに慣れることから始めて、吸い上げる動作に少しずつ慣れさせましょう。最初はうまくできなくても徐々にストローを使えるようになりますので、気長に練習していきましょう。

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