記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2020/1/16
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
寒さで体が強張ってしまう冬は、肩こりを感じることも増えてきますよね。今回は冬になるとひどくなる肩こりについて、その原因や症状を軽くするための対処法、肩こりを予防するための方法をまとめてご紹介していきます。
以下の条件に当てはまる人は、気温の下がる冬に肩こりになりやすいと考えられます。
運動は血流を促進して体を温め、筋肉に疲労や老廃物を溜めないようにしてくれます。気温の下がる冬は、外出がおっくうになり運動不足に陥りがちです。もともと運動習慣のない人は、特に冬の肩こりになりやすいといえます。
猫背は、肩や背中の筋肉を過度に緊張させ、こわばらせます。もともと姿勢が悪く、寒いときに背中を丸めるクセのある人は、冬に肩こりの症状が悪化しやすいといえます。
人間の体は、無意識のうちに自律神経によってコントロールされています。交感神経が覚醒や適度な緊張状態を、副交感神経がリラックス状態を司り、この2つを切り替えることで心身の健康を保っています。自律神経の働きは、生活リズムの乱れやストレスで失調します。もともと自律神経の働きが乱れやすい人は、筋肉の緊張や肩こりを誘発しやすいといわれています。
冬の外出時の厚着は、その重みで方や背中の筋肉に負担をかけます。また、暖かい室内では汗をかきやすく、屋外に出たときに体を冷やしてしまうため、筋肉の緊張と自律神経の失調の両方から、肩こりが誘発されやすくなることがあります。
冬の肩こりは、体を動かして血流を促進し、首・肩・背中周りの筋肉の緊張をほぐすことでかなり解消できます。以下に心当たりのある方は、とくにストレッチで肩こりの解消が期待できます。
それでは、以下に冬の肩こり解消に効果的なストレッチの手順を紹介します。
一連の動きを、ゆっくりと自分が気持ちよく感じるくらいの範囲で行うのがポイントです。
冬の肩こりは、寒さや疲れ、厚着による肩・首・背中周りの筋肉のこりを感じた段階で、動かして血流を良くすることで予防できます。丸くなりがちな背中をぐーっと反らせて、緊張している筋肉をほぐしましょう。
また、体を温めて全身の血流を良くしたり、質の良い睡眠をとって自律神経の調子を整えるのも、冬の肩こり予防に効果的です。湯舟に使ってゆっくり体を温め、質の良い睡眠をとれるよう工夫しましょう。
気温の下がる冬は無意識に背中を丸めたり、重いコートやセーターを重ね着するなどして、肩・首・背中周りの筋肉を緊張させてしまいます。さらに外出がおっくうになり、血流の悪化や自律神経の失調も起こりやすくなるため、冬の不調のひとつとして肩こりが現れやすいです。ストレッチで筋肉をほぐし、体を温めて血流と睡眠の質を改善することで解消・予防しましょう。